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氏神一番 伝説の“イカ天”バンド「カブキロックス」SADOが俺を呼ぶ~月2回茶の湯にどっぷりでござる

スポニチアネックス / 2024年7月26日 5時3分

茶わんを手にポーズを決めるカブキロックスの氏神一番(撮影・西海健太郎)

 【だから元気!】著名人に健康や元気の秘訣(ひけつ)を語ってもらう企画「だから元気!」。今回は「カブキロックス」のリーダー兼ボーカルとして活躍する氏神一番さん(65)です。今年結成35年を迎えたバンドで、変わらず元気な歌声を響かせています。その元気の源は、自らを「人生の社会科見学者」と評す幅広い興味の中で出合った茶道でした。(構成・前田 拓磨)

 茶を始めたきっかけは、ロックばっかりやっていて疲れたんですね。動から静へ。都会から田舎に移住するような形で、55歳を超えたあたりで触れるようになりました。流派は裏千家です。今やっている落語もそうですが、若い頃はどちらかというと嫌いだったんですね。茶も好きではなく、コーラばっかり飲んでいました。でも、千利休の小説を読んで、叔父が茶をやっていたのを見て、「野蛮に生きてきた人間が作法を身に付けるのもいいかな」と思い、本格的に始めました。

 茶をたてると落ち着くんです。月に2回ほど、休みの日にやっています。茶を始めたことで集中力が身に付いて、歌詞も間違えなくなりました。あと、ロックは体が資本なので、偏食も改めました。最近は野菜も食べるようになり、嫌いだった納豆も食べられるようになりました。

 歌舞伎メークをするきっかけは、バンドで15年間売れなかったからです。「イカ天(三宅裕司のいかすバンド天国)」に出て、これでダメなら田舎に帰ろうと思っていました。そしたら、あっという間に売れた。30代の元気な時でしたから、ほぼ寝ないで暴飲暴食。1日に赤ワイン2本とかビールをジョッキ10杯とか飲んでいました。メークは365日のうち360日はしていました。あまりにもメークをし過ぎて、剥がれなくなる夢も見ましたね。食欲もなくなって、弁当も一口だけ食べて寝ていました。でも2、3年でブームが過ぎて、すぐに苦労しました。1993、94年あたりは精神的にやさぐれて、昼の2時くらいに起きる生活をずっと続けていました。それでもやめずに続けられたのは、歌が好きだったというのはありますね。

 その時期に演出家の久世光彦さんが「役者をやれ」と言ってくださって、「お玉・幸造夫婦です」というドラマに呼んでくれました。それが転機。いろいろ別の社会を見るようになりました。音楽しかやってこなかったのですが、それからは職業も「人生の社会科見学者」と名乗るようになりました。他の分野の人と話すことは、もう一度好きな歌に向き合うことにもつながりました。今も他のロッカーがやらないことをやる、“かぶく心”を常に持ちたいと思っています。茶道や、浅草東洋館で漫談をやるのも“かぶく心”から。

 今後は映画監督をやってみたい。原作と主演はやったことがあるけど、監督はしてないんですよ。動けるうちに一本撮りたいですね。歌は可能な限り歌い続けたい。100歳までロックするぜ!

 ≪8・16渋谷で定期ライブ♪≫8月16日に東京・渋谷のライブハウス「La.mama」で、氏神が企画するライブ「氏神SELECTION vol.10」が開催される。定期的に開催しているイベントで「氏神が今、最も推しているアーティストに出演してもらうライブです。たくさんの人に見に来てもらいたいですね」と話している。

 ◇氏神 一番(うじがみ・いちばん)1959年(昭34)4月3日生まれ、京都府出身の65歳。1989年、カブキロックスとしてTBS「三宅裕司のいかすバンド天国」に出演しブレーク。90年に「お江戸―O・EDO―」でメジャーデビュー。同曲で全日本有線放送大賞新人賞を受賞。94年のドラマ「お玉・幸造夫婦です」で俳優デビュー。昨年公開の映画「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」など、近年は俳優としても活躍の場を広げている。

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