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花巻東2年連続つかんだ! 怪物1年生・古城Jr大翔が涙の聖地 今夏初4番で2安打1打点

スポニチアネックス / 2024年7月26日 5時3分

<盛岡大付・花巻東>優勝を決め、喜ぶ花巻東・古城(右から3人目)ら花巻東ナイン(撮影・大城 有生希)

 ◇第106回全国高校野球選手権岩手大会決勝 花巻東4-3盛岡大付(2024年7月25日 きたきんボールパーク)

 第106回全国高校野球選手権(8月7日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会は25日、24大会で49試合(継続試合含む)が行われた。岩手大会では昨夏の甲子園8強の花巻東が盛岡大付を4―3で下し、2年連続12度目の出場を決めた。巨人・古城茂幸3軍打撃コーチ(48)の次男・大翔(だいと)内野手(1年)が、今夏初めての4番起用で2安打1打点をマークし、勝利に貢献した。

 先輩たちは泣いていた。歓喜の輪。1メートル81、90キロの1年生も初めてマウンドで人さし指を突き上げた。「先輩の姿を見たらいろんな思いがあふれて…」。古城も重圧から解放されたように、涙を流しながら笑った。

 決勝で今夏初の4番を任された。2回の1打席目から2打席連続で中飛。それでも父の巨人・古城3軍打撃コーチの教えを胸にプレッシャーに勝った。「“緊張してる場面を楽しめ”と言われたので自分らしさは前面に出した」と6回の3打席目に左前打。2―1の9回1死一、三塁は直球をフルスイングし、強烈な打球が相手投手のグラブをはじく投手強襲の適時打で、3点目を叩き出した。「必ず1点という気持ちだった」と2安打1打点で貢献し、胸を張った。

 入学間もない今春の東北大会。1年生ながら全3試合で4番を任された。優勝したが、自身は10打数無安打。「それ以降、4番はなかった。屈辱的だった」と自身にとっては雪辱の一戦で、結果を残した。起用に応えた1年生に父と国士舘大で同期だった佐々木洋監督も「しっかりと日々、成長してくれた成果」と目を細めた。

 日本ハム・大谷(現ドジャース)に憧れて知った花巻東。神奈川県出身も、中2で練習見学した時に歴代最多の高校通算140本塁打を放った佐々木麟太郎(スタンフォード大進学)の姿を見て「ここで野球をする」と決断した。入学前は佐々木のポスターを自作し「麟太郎さんを目標にしていることを書きました」と目標にするが「家族にも見せていません」と照れ笑いした。

 大谷、ブルージェイズ・菊池、そして佐々木もつけた背番号「17」を春から背負う。「ちょっとは近づきましたかね。甲子園では先輩たちを後押しできるプレーをしたいです」。いつかは「超えたい」という大谷、佐々木も立てなかった1年夏の聖地に、無限の可能性を秘めた16歳が挑む。(村井 樹)

 ◇古城 大翔(ふるき・だいと)2008年(平20)6月4日生まれ、神奈川県出身の16歳。勝田小2年で野球を始めた。早渕中時代は都筑中央ボーイズに所属し3年時は全国大会出場。花巻東では1年春からベンチ入り。憧れの選手はドジャース・大谷。50メートル走6秒6。1メートル81、90キロ。右投げ右打ち。

 ≪夏の甲子園出場回数12 県内で単独最多に≫花巻東が2年連続12度目の夏の甲子園出場。並んでいた盛岡大付との直接対決を制して、岩手県の夏の甲子園出場数は単独最多となった。また春夏通算でも16度となり、盛岡大付と並びトップタイ。岩手県勢の甲子園通算勝利数では、花巻東の19勝(15敗)がトップとなっている。

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