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綾羽が初の聖地へ王手 5連覇中の近江を7回コールドで初撃破し6年ぶり決勝進出

スポニチアネックス / 2024年7月26日 5時33分

<近江・綾羽>完投勝利を挙げた綾羽・武村(左)と北川のバッテリー

 ◇第106回全国高校野球 滋賀大会準決勝 綾羽9―2近江(2024年7月25日 マイネット皇子山)

 第106回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕、甲子園)の地方大会が25日、各地で開催された。滋賀では準決勝2試合が行われ、綾羽が近江を9―2で制して2018年以来6年ぶりの決勝進出を決めた。相手校の6大会連続優勝を阻止し、春夏通じて初の甲子園出場に王手をかけた。

 滋賀大会5連覇中の絶対王者を倒した瞬間、綾羽ナインはマウンドで歓喜を爆発させた。創部以来初めて公式戦で近江に勝利し、春夏通じて初の甲子園出場に王手。主将の楠橋琉生(るい=3年)の言葉にも実感がこもった。

 「(近江に)勝ったことがないのは知っていました。名前にひるまずやろうと」

 攻めの姿勢が勝利を呼び込んだ。初回1死一、二塁から重盗を起点に2点を先制。3回には楠橋が二盗に失敗したが、千代(ちしろ)純平監督は「だからこそいくぞ」とハッパをかけ、5回に今度は二盗を決めるなどチーム4盗塁でかき回した。7回は4、5番打者に代走を送る積極的な采配で7安打を集めて打者一巡で5点を挙げ、終わってみれば16安打9得点のコールド決着につなげた。

 私立校だが寮はなく、部員のほとんどは地元出身。綾羽OBの千代監督が「滋賀県で野球をやっていて、一つの憧れの存在」と例える近江を倒したいという思いを持つ選手たちが集まり、ジャイアントキリングを成し遂げた。

 決勝の相手は2年連続で決勝に進んだ滋賀学園だ。楠橋は「挑戦者という気持ちを持って、しっかり攻めていきたい」と意気込む。元々は綾羽紡績の草津工場内に設立された学校。もう一度、難敵を倒し新たな歴史を紡ぐ準備はできている。 (石丸 泰士)

 ▽綾羽高校 1965年4月に開校した草津市にある私立校。野球部は99年創部で、春夏通じて甲子園出場はない。夏の決勝進出は6年ぶり3度目で、前回は北村恵吾(ヤクルト)、林優樹(楽天)、土田龍空(中日)を擁する近江に4―8で敗れた。

 ≪連覇は5で止まる≫近江は7回コールドで敗れ、18年から続けていた夏の滋賀大会連覇(20年の独自大会を除く)は5で止まった。スタメンに2桁背番号の下級生を4人起用もつながりを欠き、1失策ながら記録に残らないミスも続出。今春の選抜大会で主戦を務めた西山恒誠(3年)が右肘の故障でベンチ外という不運もあった。多賀章仁監督は「私の采配ミス。チャレンジャーになれなかった」と責任を負い、主将の大石尚汰(3年)は「力のある選手がいっぱいいる。来年から連覇の記録をつくってもらいたい」と後輩に夢を託した。

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