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大岩ジャパン 五輪史上最多5発GO砲 パリ五輪メダルラッシュへ先陣 南米王者パラグアイを一蹴

スポニチアネックス / 2024年7月26日 4時12分

<日本・パラグアイ>後半、山本(中央)のゴールに喜ぶ日本イレブン(撮影・小海途 良幹)

 ◇パリ五輪 男子サッカー1次リーグD組 日本5―0パラグアイ(2024年7月24日 ボルドー)

 大岩ジャパンがパリ五輪メダルラッシュの号砲を鳴らした!開会式に先駆けてサッカー男子が開幕し、日本は1次リーグD組初戦で南米予選1位のパラグアイに5―0で大勝した。MF三戸舜介(21=スパルタ)が先制弾を含む2得点を挙げるなど、日本の五輪史上最多となる5発の猛攻を浴びせ、最高のスタートを切った。大岩剛監督(52)の指揮の下、56年ぶりのメダル獲得を目指し、第2戦は27日にマリ戦(ボルドー)に臨む。

 多彩な攻撃で南米王者を粉砕した。前半19分、三戸がラッシュの号砲を鳴らす。斉藤の縦パスに大畑が抜け出し、左のポケットを突く。流れるようにマイナスのクロスが入り、最後は三戸の右足が相手DFの股下を射抜いた。全員が「歴史を塗り替えよう」と口をそろえる。エースの細谷は背中でDFをブロックし、シュートコースを導いた。チーム一丸の先制弾となった。

 前半25分、平河が右足を踏まれ、同34分には途中交代に追い込まれた。相手選手は一発レッド。その後もパラグアイのラフプレーは続き、大岩監督が主審に詰め寄り、抗議する場面も。怒りは冷静にパワーに変えた。数的優位も重なり、怒濤(どとう)の攻撃につながった。参加国で唯一、OA枠も呼べず、A代表の主力級も招集できなかったが、そんな不安は一夜にして一蹴してみせた。

 日頃から大岩監督が繰り返す言葉がある。「ポケットを使え」。ゴール左右のエリアを意識したものでスペイン流の攻撃が理想となる。シュ―ト数は格段に増えた。2点目も斉藤が左のポケットを突いたことで生まれた。もう1つの合言葉で攻守に切れ目のない連係を意味する「シームレス」も90分間継続。ワインの産地で知られるボルドーの地で熟成された内容を見せた。

 全ての始まりは4年前の悪夢のクリスマスだった。20年12月25日未明。当時、U―19日本代表だったパリ世代は21年U―20W杯最終予選へ向けた合宿中だった。突如、舞い込んできた新型コロナ禍によるW杯中止の悲報。先に知った首脳陣は眠れぬ夜を過ごし、翌日伝えられた選手たちは表情を失った。

 その思いは22年3月発足の大岩ジャパンに引き継がれ、最初のミーティングではW杯中止が告げられた当時の映像が流された。今年のU―23アジア杯でパリ五輪出場が決まると当時監督の影山雅永氏、同コーチの冨樫剛一氏、そして大岩監督は「やっと彼らが世界の舞台で戦えるね!」と喜びあった。

 五輪で南米勢から勝利するのは96年アトランタ大会でブラジルを撃破した「マイアミの奇跡」以来だ。終盤には3人交代するなど次戦以降を見据えた采配も見せた指揮官は「次のことしか頭にない。しっかり切り替える」とあくまで冷静だった。開会式に先駆けた初戦での5発圧勝。日本チーム全体にメダルラッシュを呼び込みそうな、爽快な1勝となった。

 ≪次戦○で2位以内確定≫▽日本の次戦突破条件 男子の1次リーグは各組上位2カ国が準々決勝に進む。日本は27日のマリ戦に○ならD組2位以内が確定する。加えて、日本戦の前に行われるイスラエル―パラグアイ戦が△なら1位突破も決まり、C組1位が濃厚な前回銀メダルのスペインとの対戦も回避できそうだ。

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