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球宴の「打高投低」から考える「飛ばないボール問題」

スポニチアネックス / 2024年7月26日 8時0分

セパ両軍で史上最多44安打26得点を記録したオールスター第2戦のスコアボード

 オールスターの乱打戦を見て、今季の「ボールが飛ばない」と「ボール自体」を疑う声は間違っているのでは?と思った。夢舞台では、打者は面白いようにボールを飛ばした。巨人・岡本和は「いつも通りのボールやと思いますよ」と試合後に語っている。

 シーズン中、投手は配球や投げるテンポの変化、データを駆使する。オールスターでは、それがない。バッテリーが駆け引きせずに、真っ向勝負に出る。そうすると、打者はきちんと打ち返すのだ。

 第1戦(エスコン)は全セが2回に球宴最多タイ記録の1イニング10安打を浴びせ、同新記録の1イニング9得点を刻んだ。しかも、10安打のうち3本が本塁打だった。第2戦(神宮)は両軍合わせて史上最多44安打26得点を記録。2戦とも過去に類のない「打高投低」だった。

 ペナントレースでは今季、本塁打が激減している。多くの球界関係者が、要因を「投手力向上」と挙げている。「投手の進化の方がスピードが速いのかもしれない」と言う声がある。投手はトラックマンなど最先端の最新測定機器や映像解析を取り入れ、好調時のフォームを熟知。安定したパフォーマンスを発揮する。受け身である打者は、タイミングの取り方一つにしても個人の感覚に委ねられる部分が多い。だから、真剣勝負のシーズン中はボールが飛ばなくなったのだろうか。

 全セの監督としてオールスターを指揮した阪神・岡田監督は「今年はボールが飛ばない、とか言っていたけど凄いね。ビックリした」と目を丸くしていた。今回の球宴ではボールは飛んだ。「飛ばないボール問題」の答えはいまだに出ないが、ヒントがあったのではないだろうか。(記者コラム・神田 佑)

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