日大出身・清水海が序ノ口優勝!「ここで決めたかった」炎鵬、大雄翔、竹葉と強敵を次々撃破
スポニチアネックス / 2024年7月26日 12時23分
◇大相撲名古屋場所13日目(2024年7月26日 愛知・ドルフィンズアリーナ)
序ノ口でただ一人6戦全勝だった日大出身の宮崎改め清水海(223=境川部屋)が、東序二段93枚目の竹葉(23=伊勢ケ浜部屋)との全勝対決を制し、デビュー場所での序ノ口優勝を決めた。
立ち合い頭で当たっていなしを交えた突っ張りで先手を取り、少し押し返されたところでもう一度タイミングよく相手の突き手を払っていなして右上手出し投げ。「本当は一気に持っていきたかった。緊張して体があまり動いてなかったので全然良い相撲ではない」と内容には反省していたが、見事に三段目上位経験のある実力者を破った。
敗れれば、6勝1敗で並ぶ炎鵬(29=伊勢ケ浜部屋)と良ノ富士(19=伊勢ケ浜部屋)と3人での優勝決定巴戦へもつれ込むという状況。「なんとしてもここで決めたかった」とこの一番に懸けていた。
高知県土佐清水市出身で、物心がついた頃から相撲に親しんできた4兄弟の三男。清水中、埼玉栄高、日大と名門相撲部で鍛練を積み、大学4年時には東日本学生体重別135キロ以上級3位の実績を残した。境川部屋に入門して先場所初土俵を踏み、迎えた序ノ口デビュー戦の相手はいきなり元幕内の炎鵬。子供の頃から大相撲や学生相撲の映像を見ることが好きだったという清水海にとって「ずっと見てきた人」と憧れでもあった。「そんな人と対戦できて勝てるとは」。1番相撲で勝ったことが大きな自信にもなった。
炎鵬以外にも、幕下経験者の大雄翔、三段目経験者の竹葉と強敵を次々破って勝ち取った序ノ口優勝。「炎鵬関が出てくると聞いていたけど、優勝は狙っていた」。稽古場で部屋の関取衆に勝つこともあるという期待の大きな23歳が、力士人生の幸先良いスタートを切った。
◇清水海 光星(しみずうみ・こうせい)本名=宮崎光星。2001年(平13)5月24日生まれ、高知県土佐清水市出身の23歳。土佐清水相撲少年団で4歳の頃から相撲を始め、清水中3年時に全中団体戦16強。埼玉栄高に相撲留学し、3年時に関東大会重量級(115キロ未満)3位。日大3年時に全日本大学選抜金沢大会16強。4年時に東日本学生体重別135キロ以上級3位、全国学生体重別135キロ以上級8強。1メートル75、128キロ。4兄弟の三男。長男・太暉(27)は時津風部屋の三段目・土佐清水、次男・麗(25)は和歌山県庁相撲部、四男・虎之介は埼玉栄高相撲部3年。
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