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【高校野球】京都外大西が春夏連続出場に王手 エース田中が山登りの成果をマウンドで発揮

スポニチアネックス / 2024年7月26日 13時29分

<鳥羽・京都外大西>決勝進出の京都外大西ナインは応援団に挨拶に向かう(撮影・井垣 忠夫)

 ◇第106回全国高校野球京都大会 準決勝 京都外大西10ー3鳥羽(2024年7月26日 わかさスタジアム京都)

 今春選抜出場の京都外大西が延長11回の末、鳥羽を下し2021年以来、3年ぶりの決勝進出を決めた。タイブレーク2イニング目となった3―3の11回無死満塁から敵失で勝ち越すと、以降は3長短打を集めるなどし一挙7点を奪った。

 立役者は今大会、初戦の2回戦から全5試合に先発したエース左腕の田中遥音(はると=3年)だ。大量7点リードに変わった11回こそ、相馬悠人(3年)にマウンドを譲ったが、10回4安打3失点の粘投。「粘り合いだと思っていた。(野手が助けてくれるので)絶対に負けへんやろと思っていた」と再三の好守を見せるなど無失策だった野手陣に感謝した。

 選抜で山梨学院に初戦敗退した翌日から京都府内の山中にあるグラウンドまでの“山登り”を一日も欠かさなかった。「体力つくりもあったが精神面を鍛えようと。本当に急な坂道などもあってしんどいが、そこで一回でも止まったら負けになる」と決して歩みを止めることはなかった。入学時は20分程度かかっていたものが、気がつけば13分ほどで走破できるまでになった。味方の失策などの際にマウンド上で態度に出ることの改善を求めた上羽功晃監督も「そんな姿を見せることがなくなった」と精神面の確かな成長を認めた。

 今春選抜に出場したが、夏は2010年に出場したのが最後。田中は言う。「中1日あるのでしっかりと体力を回復して、修正が必要なところは修正したい」。たくましくなったエースが春の借りを返すべく、最後の戦いに挑む。

 

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