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炎鵬6勝目「やっぱり相撲は楽しい」「相撲を取れる喜びが何より」脊髄損傷からの復帰場所を終え感慨

スポニチアネックス / 2024年7月26日 13時59分

<名古屋場所13日目>大雄翔(左)を下した炎鵬 (撮影・長嶋 久樹)

 ◇大相撲名古屋場所13日目(2024年7月26日 愛知・ドルフィンズアリーナ)

 脊髄損傷の大ケガから7場所ぶりに復帰した西序ノ口13枚目の元幕内・炎鵬(29=伊勢ケ浜部屋)が大雄翔(22=追手風部屋)を下して6勝目を挙げた。

 突っ張ってくる相手に対し、左を浅くのぞかせて下からあてがいながら前へ。一度いなして崩すと、少し左で張って下から突き上げるように起こして前に出て押し出した。相手の大雄翔は幕下中位経験者。右目の網膜剥離による4場所連続全休で番付を大きく下げ、今場所から復帰してきた。ともに長期休場明けだが、幕内で三賞も獲得している実力者に一日の長があった。

 内容については「相撲がヘタです。良くないクセというか、苦し紛れというか…」と苦笑い。「自分がイメージしているものとは正直ほど遠い。でもそれが今の自分の力ということ。1敗していることも反省して、来場所は今場所以上の相撲が取れるように稽古していきたい」と前を向いた。

 昨年夏場所中に脊髄損傷の重傷を負い、医師から現役復帰は不可能と告げられるなど、一度は諦めかけた相撲人生。それでも壮絶なリハビリで復帰を目指し、今場所ついに幕内経験者として史上最も低い地位から再出発した。「全てが久しぶりで正直不安だらけだった。7番取れたことが大きい。目標を一つクリアできて、一段上に上がれたのかな」。無事に7番取り終え、安どの表情を見せた。

 完全復活へ、奇跡の大復活劇への確かな一歩。今場所で得た自信については「それはこれからだと思います。一日一日、一生懸命生きていきたい」と目の前を見つめている。土俵に帰ってきた炎鵬は、晴れやかな表情で言った。「やっぱり相撲は楽しいですね。相撲を取れる喜びが何より。何にも代えがたい、最高の瞬間だと思います」。前例のない奇跡の復活劇に挑む小兵の言葉には、計り知れない重みがあった。

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