集中打で試合を決めた広島・新井監督「いいスタート。1イニング9安打9点はなかなか…」

＜ヤ・広＞5回、交代を告げる新井監督（撮影・沢田　明徳）

　◇セ・リーグ　広島9―6ヤクルト（2024年7月26日　神宮）

　広島は26日のヤクルト戦に快勝し、後半戦を快勝で再発進した。2点を先制された直後の2回に矢野雅哉内野手（25）が満塁の走者一掃の逆転三塁打を右翼線へ放つなど、9安打を集めた打者15人攻撃で一挙9得点。3点差に迫られた後、6回以降を救援陣が無失点に抑えて逃げ切った。2軍調整から復帰した島内颯太郎投手（27）も8回に登板して最速157キロを計測して復調を示した。ヤクルト戦は6連勝へ伸ばし、貯金7の2位で首位・巨人とは1ゲーム差のまま。新井貴浩監督（47）は次の通り振り返った。

　――2回に集中打が出た。

　「いい攻撃だったと思う。いいスタートが切れたと思う。オールスター中に各自がしっかりと調整してくれて、今日の試合を迎えてくれた。それは見てて伝わりました」

　――矢野が逆転三塁打を打った。

　「各打者みんないいスイングしていた。ヒットを打つ、打たないじゃなしに。みんないいスイング、いい反応していた。いいスタート切れたと思う」

　――坂倉も3安打で後半戦をいいスタートを切った。

　「そうだね。前半終わって、一度リセットして後半リスタートだからって言っていたので。今日は開幕だと思ってやってくれればいいと思う」

　――ハッチの5回途中降板は仕方ない。

　「それはしょうがないでしょ。厳しい言い方だけど、ハッチに勝ちをつけるためにやっているわけじゃないから。チームが勝つためにやっているわけだから。そこはやっぱりしょうがない」

　――島内が帰ってきた。

　「今日はたまたまあそこ（8回）になっただけ。イメージ的には、ファーム行く前は8回って決めていたけど、今日はたまたま流れ的に8回になっただけ。そこは7回、8回をいろんなピッチャーで。いかに島内が入っていきやすいかを考えて。8回＝島内じゃなしに、今日はたまたま8回島内になっただけ」

　――球は良かった。

　「良かったね。抹消している間にアナリストとかと、どこかどうなっているのか、いろいろと話をして、ちゃんと分かった上で修正して、リフレッシュもしたから。彼本来のボールが行っていたと思います」

　――後半戦を白星発進した。

　「いいスタートを切れたと思う。1イニング9安打9点というのは、なかなか（ないこと）」