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巨人・岸田 捕手の観察眼生きた決勝二塁打 今季最多の貯金9に貢献

スポニチアネックス / 2024年7月27日 5時33分

<D・巨>8回、岸田は勝ち越し2点適時二塁打を放つ(撮影・西川祐介)

 ◇セ・リーグ 巨人5―2DeNA(2024年7月26日 横浜)

 プロ野球は26日、後半戦がスタート。混戦のセ・リーグは巨人がDeNAに5―2で競り勝ち、3連勝で首位をキープした。岸田行倫捕手(27)が、2―2の8回2死満塁から勝ち越しの左翼線2点二塁打。5月14日に富山で行われたDeNA戦での決勝2ランに続く今季2度目の決勝打で、今季最多の貯金9に貢献した。

狙いを定めた。2―2の8回2死満塁。岸田は打席に向かいながら、直前の坂本に四球を与えた中川虎の配球に思考を巡らせた。「(坂本)勇人さんのときにフォークが決まってなかった。僕にもボールが続いたらきついだろうなと。思い切って最初は真っすぐを狙った」。初球は直球。左翼線へ勝ち越しの2点二塁打を放ち、両手を高々と上げダブルピースを決めた。

 捕手らしい観察眼と読みが生きた。8回無死一、二塁から登板した中川虎は、フォークを連投。岡本和、大城卓がフォークで2者連続の空振り三振に倒れた。四球の坂本を含めて打者3人に13球中10球がフォーク。ただ、坂本への最後の3球はいずれも抜け球だった。「予感があった。腹くくっていった」と5月14日に富山で行われたDeNA戦での決勝2ラン以来、今季2度目の決勝打だった。

 しぶとさは高校時代から体に染み込んでいる。兵庫・報徳学園出身。今春の選抜で準優勝した母校はこの日、兵庫大会準決勝で逆転してサヨナラ勝ち。6年ぶりの夏の甲子園に王手をかけた後輩たちの姿を自宅でテレビ観戦して、球場へ向かった。自身は2、3年時に選抜に出場し、投手としても登板した。“逆転の報徳”と呼ばれる粘り強さが伝統。「自分のときも何度も逆転した経験がある。諦めない気持ちは大事にしている」とこの日も逆転勝利を呼び込む活躍だった。

 捕手出身の阿部監督は、チーム最多の46試合目の先発マスクだった27歳を「あれで勝てた。ナイスバッティングです」と称え、成長の要因を「たくさん打たれているところかな。(捕手は)失敗が経験になる」とした。3連勝で今季最多の貯金9。岸田は「これだけ試合に出させてもらって充実感がある。成功も失敗も次に生かすことを意識している」と頼もしかった。(青森 正宣)

 ≪後半戦開幕勝利は2年連続≫巨人の後半戦開幕勝利は昨年(7月22日DeNA戦)に次ぎ2年連続。新人監督では高橋由伸監督が率いた16年(7月18日阪神戦)以来8年ぶりとなった。なお、この試合で9回に決勝打を放ったのは、現監督の阿部だった。

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