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奈良大付が6年ぶり甲子園に王手 阪神など7球団視察の中、岸本佑也が今夏初安打

スポニチアネックス / 2024年7月27日 5時33分

<奈良大付・高田商>7回、押し出し四球にガッツポーズしながら生還する奈良大付・岸本(撮影・河合 洋介)

 ◇第106回全国高校野球 奈良大会準決勝 奈良大付4―1高田商(2024年7月26日 さとやくスタジアム)

 奈良大付が2018年夏以来6年ぶりの甲子園出場に王手をかけた。「3番・遊撃」の岸本佑也(3年)は、0―1の4回1死無走者で中前打を放ち、今夏11打席目で初安打を決めた。2―1の5回2死二塁では申告敬遠を受けるなど、計3出塁2得点と貢献。「どんな形でもチームの勝利に貢献したかった」と智弁学園との決勝へ弾みをつけた。

 遠投100メートル超の強肩を生かし、投手としても最速147キロ。投打二刀流として、プロから注目を集める。今大会は橿原学院との3回戦で11奪三振完封勝利。ただし本職の野手としては「軸足に体重が乗っていなかった」と本領を発揮できずにいた。

 さらに首の寝違えで22日の準々決勝を欠場し、全体練習に合流したのは試合前日だった。その状況で4回に頭から飛び込む二盗を成功させ、試合終盤には足をつりながらガッツポーズを連発。この執念に田中一訓監督も「これまでの姿とは全然違う」と目を細めた。

 昨秋県大会の背番号20から急成長し、この日も阪神など7球団のスカウトが視察した。「普段しないガッツポーズを自分がやれば勢いもつく。絶対にみんなで甲子園に行く」。気持ちを前面に押し出すと、聖地まであと1勝とチームも乗ってきた。 (河合 洋介)

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