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宮崎商が3年ぶり6度目の夏切符 プロ注目“二刀流”中村奈一輝が4回2/3無失点

スポニチアネックス / 2024年7月27日 5時33分

<宮崎商・富島>3年ぶりの頂点を喜ぶ宮崎商ナイン(撮影・杉浦 友樹)

 ◇第106回全国高校野球 宮崎大会決勝 宮崎商4―3富島(2024年7月26日 ひなたサンマリン宮崎)

 第106回全国高校野球選手権(8月7日開幕、甲子園)の出場を懸けた地方大会が26日、各地で行われ、宮崎決勝は宮崎商が富島に4―3で勝利し、3年ぶり6度目の出場を決めた。プロ注目の内野手で最速146キロを誇る二刀流の中村奈一輝(3年)が3番手で登板し、4回2/3無失点と好投した。21年夏に新型コロナウイルスの影響で不戦敗となった無念を晴らし、古豪復活へのろしを上げる。

 宮崎商・中村は優勝を確信して右拳を突き上げた。1点リードで迎えた9回の守り。2死二塁で最後の打者にチェンジアップを投じて投ゴロに打ち取り接戦にケリをつけた。少し遅れて歓喜の輪に加わり「甲子園球場が見えました」と笑みを浮かべた。

 3―3と同点に追いつかれた直後の5回1死一、三塁で遊撃から3番手としてマウンドへ向かった。140キロ台の直球と変化球を武器に5回1死満塁のピンチをしのぐなど粘り強い投球。準々決勝の宮崎日大戦の朝にぎっくり腰を発症して状態は決して万全ではなかったが、「満足いくピッチングができた」とうなずいた。チームは今夏5試合を継投で勝ち上がり、中村は全試合で救援で計11回2/3を投げて自責点1と安定した投球を見せた。

 先輩たちの無念を晴らす。前回出場時の21年夏の甲子園では初戦を前にチーム内で新型コロナウイルスがまん延して不戦敗に終わった。当時中学生だった中村は「驚いて言葉も出なかった」と振り返り、「先輩たちの分まで借りを返したい」と決意を述べた。当時から指揮を執る橋口光朗監督は「今までで一番つらかった経験。当時のことを振り返りながらうれし涙が出ましたね」と感慨に浸った。

 50メートル6秒0の俊足など三拍子そろう中村は聖地でも走攻守での活躍が期待される。県勢は令和に入ってから春夏ともに甲子園で勝利がなく、「自分たちが突破して全国制覇したい」と意気込んだ。奈一輝(ないき)という名前はスポーツメーカー名が由来。話題性十分な二刀流が、64年に全国4強がある古豪復活の旗印になる。 (杉浦 友樹)

 ◇中村 奈一輝(なかむら・ないき)2006年(平18)8月16日生まれ、宮崎県出身の17歳。小学3年から小戸第二レッドソックスでソフトボールを始める。中学では県央宮崎ボーイズ(硬式)でプレー。高校では1年夏からベンチ入り。憧れの選手はソフトバンクの周東。1メートル83、70キロ。右投げ右打ち。

 ≪機動力を発揮するも、あと一歩…≫富島は2年ぶりの夏の甲子園出場にあと一歩届かなかった。準決勝で9盗塁した機動力で2盗塁と揺さぶったが、あとひと押しが足りなかった。5回途中で宮崎商・中村を投入させる展開には持ち込むも攻略はできず、浜田登監督は「中村君の気力があったのかな」と語った。それでも2度リードを奪われながらも同点に追い付く粘りを見せ、指揮官は「攻められるところは攻められた。失点しても取り返したところに成長を感じた」と選手たちをねぎらった。

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