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パリ五輪開幕!日本のアスリートに願うこと そして不必要なもの

スポニチアネックス / 2024年7月27日 7時3分

開会式に参加した日本選手団(AP)

 パリ五輪が26日(日本時間27日)、セーヌ川での開会式で開幕した。

 私にとって、日本でテレビ観戦する夏季五輪は04年アテネ以来、20年ぶり。開幕に先立って行われたサッカーなど一部競技、そして開会式を見て思った。「やっぱ、これだよなあ」と。

 五輪取材で今でも鼓膜に残っているのは、12年ロンドン五輪の陸上だ。地元・英国のファラーが疾走すると、その背中を押すように大歓声もぐるりとトラックを駆けた。

 3年前の21年東京五輪。新型コロナウイルスの影響で1年延期となったが、五輪開催時も緊急事態宣言下だった。超異例の無観客。会場には関係者やスタッフ、メディアによるまばらな拍手が響いた。

 あれから3年。スポーツは、五輪は、やはり歓声あってのもの。東京五輪が初の夢舞台だったアスリートにとっては、パリが初めての有観客五輪となる。

 降り注ぐ大歓声。フランス選手と対戦した時はブーイングもあるだろう。どちらも体に染みこませ、競技中の、そして今後の糧となることを願う。

 4年に一度(今回は3年だが)の夢舞台。ほんのわずかな勝者と、はるかに多くの敗者が生まれ、そこには残酷なコントラストが描かれる。

 死力を尽くした先に待つのは栄光だけではない。自身が望んだ結果が得られなかった時、取材エリアで何度も「期待に応えられず申し訳ない」と謝罪の言葉を聞いた。

 開幕を機に、日本のアスリートに伝えたい。謝罪は必要ないのだ、と。

 SNSでの誹謗中傷が問題化し、当事者でない一部からの心ない声が耳に届くかもしれない。だが、応援してくれる人、それも関係性が近くなればなるほど、謝ってほしいとは思わないはずだ。

 長きに渡る努力があってこそ、たどり着いた最高峰の舞台。どんな結果であれ、胸を張ってほしいと思う。厳しい現実に直面しても、傷をも誇ってほしいと思う。

 8月11日の閉幕まで、熱い旅路が続く。日本のアスリートへ。Bon Voyage!!(元五輪担当・杉本 亮輔)

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