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美ノ海「楽しみにしていた」大栄翔との同学年対決制して10勝目!高校時代に名勝負繰り広げたライバル

スポニチアネックス / 2024年7月27日 7時21分

3敗を守った美ノ海(右)(撮影・長嶋 久樹) 

 ◇大相撲名古屋場所13日目(2024年7月26日 愛知・ドルフィンズアリーナ)

 西前頭12枚目の美ノ海(31=木瀬部屋)が小結・大栄翔(30=追手風部屋)を破り、自身初の2桁勝利を挙げるとともに3敗を守って逆転優勝への望みをつないだ。

 立ち合いで得意の左前ミツは取れなかったが、激しい突き押しを持ち味とする大栄翔に対して押し合いで応戦。相手の間合いで互角に渡り合うと、最後はタイミングよく右からいなして体を入れ替えて送り出した。「左は取らせてくれなかった。(相手は)回転がよくて伸びてくる突っ張りなので、3発目4発目と突かせないように」。真っ向勝負で相手の得意を封じた。

 当日に会場入りしてから対戦相手を知るのがルーティンの美ノ海は「“三役と当てられているよ”と言われて、え?早くない?(自分は)12枚目だよ」と驚いたという。初めて幕内後半戦の土俵に登場し、初めての三役戦で見事勝利。「声援が大きかった」と普段との違いも実感していた。

 両者は同学年で、プロ初対決。美ノ海は新入幕だった昨年九州場所前に「プロでは僕の番付が追いついてなくて手合わせがまだない。少しずつ当たる可能性ある番付になってきたのでぜひ戦ってみたい」と対戦を心待ちにしていた。

 高校時代は3度対戦して美ノ海の2勝1敗。初対戦だった2011年2月の全国高校選抜弘前大会団体戦準決勝では埼玉栄の高西勇人(大栄翔)が寄り切りで勝利した。同年7月の全国高校総体では、団体戦決勝の1―1で迎えた中堅戦で激突。大熱戦の末、前ミツを引いて頭をつけた鳥取城北の木崎信志(美ノ海)が死力を尽くして寄り切り、団体連覇へ導く貴重な白星を挙げた。同年10月の国体でも同じく団体戦決勝、1―1の中堅戦で対戦。ここでも木崎信志が押し出しで勝って団体優勝に貢献した。

 高校時代に名勝負を繰り広げてきた両者。13年ぶりに再会した土俵は、幕内後半戦で優勝争いを左右する大舞台だった。「懐かしさも感じましたし、楽しみにしていました。ただ、それを思っているとダメなので集中するように切り替えた。土俵に上がったら何も考えないタイプなので」。勝ち名乗りを受けたのは、役力士に無心で挑んだ美ノ海の方だった。大栄翔の新入幕から8年後にようやく幕内へ番付を上げた遅咲きの31歳。同学年のライバル物語が、13年の時を経て再び動き出した。

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