中国出身の大青山が幕下優勝!「うれしい」初の各段V 母校・飛龍高の恩師や後輩たちが大声援で後押し
スポニチアネックス / 2024年7月27日 8時39分
◇大相撲名古屋場所13日目(2024年7月26日 愛知・ドルフィンズアリーナ)
東幕下2枚目の大青山(24=荒汐部屋)が、東幕下54枚目の黒姫山(22=境川部屋)との全勝対決を制して幕下優勝を決めた。
立ち合いから突っ張っていくと、もろ差しを許して土俵際まで攻め込まれる劣勢の展開に。左で肩越しの上手を取ってしのぐと、右をねじ込んで強引に振り回して寄り切った。「中に入られて相撲的には良くなかった」と本来の相撲ではなかったが、執念でつかんだ大きな白星。これまで6勝1敗は計7回もあったが、7戦全勝は初めてだった。
自己最高位の東幕下2枚目で迎えた今場所。関取昇進チャンスの地位だが「いろいろ考えずに一番一番集中してやるだけ」と平常心に努めてきた。新十両昇進を確実とし「うれしいです。来場所から一日一番集中して自分の相撲が取れるように頑張っていきたい」と来場所以降の15日間の戦いを見据えた。
師匠の荒汐親方(元幕内・蒼国来)と同じ中国内モンゴル自治区出身。16年春に来日し、静岡・飛龍高で本格的に相撲を始めた。しこ名「大青山 大介」の下の名は、飛龍高相撲部の栗原大介監督から。この日は、栗原監督ら学校関係者と同校相撲部員全員が応援に駆けつけ、2階席から大声援を送って後押しした。
場所前からこの日に観戦することは決まっていたそうで、栗原監督は「偶然にも優勝が懸かった日で、本当によかったです」と感慨深げ。磋牙司、栃飛龍、翠富士、熱海富士に続く同校出身5人目の関取誕生に「うれしいですね。ケガなく頑張ってほしいです」と教え子を称えた。
◇大青山 大介(だいせいざん・だいすけ)本名=アスハダ。2000年(平12)5月22日生まれ、中国内モンゴル自治区出身の24歳。15年2月、中国代表として白鵬杯に出場。16年春に来日し、静岡・飛龍高へ相撲留学。3年時に全国高校総体団体戦3位、全国高校選抜宇佐大会個人戦8強。卒業後の19年4月から約3年間、荒汐部屋で研修生として生活。22年初場所で初土俵。同年秋場所で三段目上位まで番付を上げるも、右手の甲のケガで2場所連続全休。23年初場所で序二段から復帰し、今場所まで10場所連続で勝ち越し。身長1メートル92、体重157キロ。
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