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永山竜樹「目標は金メダルだった」悪夢を乗り越え見せた日本の意地「必ず銅メダルを、最低でも銅メダルを」

スポニチアネックス / 2024年7月28日 1時35分

男子60キロ級3位決定戦、勝利し銅メダルを獲得した永山竜樹(右)(撮影・平嶋 理子)

 ◇パリ五輪第2日 柔道(2024年7月27日 シャンドマルス・アリーナ)

 柔道男子60キロ級に永山竜樹(ながやま・りゅうじゅ、28=SBC湘南美容クリニック)が3位決定戦でサリフ・ユルドゥズ(23=トルコ)に勝利し、意地の銅メダルを獲得した。

 涙も笑顔もなかったが、コーチの声掛けに何度も頷いた。3位決定戦の舞台でも気迫をみなぎらせ、中盤には豪快な投げで技ありを奪うと、終盤にもう一度技ありを奪い合わせ技一本で銅メダルをつかみ取った。

 試合後には、時に言葉を詰まらせながらも涙は見せず「負けてから切り替えるのが大変だったんですけど、せっかく親とか、たくさんの方々が応援に来てくれていたので、手ぶらで帰るわけにはいかないと思って、銅メダルを獲りに行きました」と、ここまで応援してくれたコーチやファン、そしてライバルたちへの感謝の思いを胸に戦い切った。

 続けて「目標は金メダルだったので、正直ちょっとキツかったんですけど、両親とか妻とか息子も来てたし、たくさんの方々が応援に来てくれてたので、その方々のために必ず銅メダルを、最低でも銅メダルを獲ろうと思って、気力だけで戦いました。本当これまで、たくさんの方々に支えてもらって、ここまで来られたので、金メダルは獲れなかったですけど、感謝の気持ちを伝えたいなと思います」と上を見上げた。

 納得のいかない判定だったかもしれない。それでも気持ちを切り替え挑んだ敗者復活と3位決定戦で見せた鬼気迫る表情と、気迫に満ちた柔道は、多くに人の心に届いたはずだ。

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