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隆の勝 歴史的大逆転Vへ残った 勝ってぼう然「え?ありえない!座布団が当たったので“勝ったんだ”と」

スポニチアネックス / 2024年7月28日 4時3分

照ノ富士から金星を挙げ、座布団が舞う中、懸賞を受け取る隆の勝(撮影・椎名 航)

 ◇大相撲名古屋場所14日目(2024年7月27日 ドルフィンズアリーナ)

 3敗の平幕・隆の勝が、優勝に王手をかけていた横綱・照ノ富士を破って金星を挙げた。これで1差となり、優勝の行方は千秋楽へ持ち越し。大逆転での初優勝へ望みをつないだ。きょう千秋楽で隆の勝が大の里を破り、照ノ富士が琴桜に敗れれば決定戦へ。隆の勝が敗れるか照ノ富士が勝てば、照ノ富士の3場所ぶり10度目の優勝が決まる。美ノ海は、4敗目を喫して優勝の可能性が消滅した。

 自分でも信じられない快勝だった。2差で追う隆の勝が右喉輪で一気に前に出て照ノ富士を撃破。「え?ありえない!と思ってふわふわしていた。(飛んできた)座布団が当たったので“勝ったんだ”と」。一瞬で我に返った。前回対戦した春場所でも勝っているが、照ノ富士はその場所途中休場。今回は「調子の良い横綱に勝ったので自信になった」と格別の喜びだった。

 優勝の可能性を残して千秋楽を迎えるのは、同じく照ノ富士と争った一昨年の夏場所以来2度目。前回は本割で佐田の海に敗れて決定戦進出を逃し「いらない欲が出た」と悔やんだ。前回は相星で先頭に立っていたため初優勝を意識し「めちゃくちゃ緊張していた」というが、今回は1差で追う立場。「一度経験しているのであまり気負わず」と精神的には優位だ。

 優勝決定戦に持ち込むには、自身が勝った上で照ノ富士が敗れなければいけない。その“援護射撃”を担う大関・琴桜は、小学生時代に隆の勝と一緒に稽古した千葉・柏市相撲スポーツ少年団の3学年後輩だ。「今はもう大関だけど、昔は可愛かった」という幼なじみの後輩が、自身の初優勝への鍵を握る。

 13日目終了時の2差をひっくり返しての優勝は過去一度も例がない。2連敗スタートから賜杯を抱いた者もおらず、隆の勝が優勝すれば歴史的な大逆転となる。この日の朝「優勝できると思ってないので緊張もない」と話しており、取組後ですら「ないですね。まだ遠いです」と気負いはない。無欲の先に、大きなチャンスが待っている。 (前川 晋作)

《優位は変わらず》

 照ノ富士は隆の勝に寄り切られ、3場所ぶり10度目の賜杯を目前に足踏みとなった。支度部屋では眉間にしわを寄せ、初黒星を喫した11日目に続いて付け人を通じて取材を断った。千秋楽の相手、琴桜とは過去6勝0敗。復活を期す一人横綱が、優位な立場に変わりはない。粂川審判長(元小結・琴稲妻)は「あっけなかった。疲れがあるのでしょう。千秋楽まで楽しみができた」と語った。

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