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「光る君へ」“強火の定子担”ウイカ「枕草子」執筆は「使命」 高畑充希は「定子以外の何者でもなかった」

スポニチアネックス / 2024年7月28日 20時48分

大河ドラマ「光る君へ」第29話。ききょう(ファーストサマーウイカ)は「枕草子」を宮中に広めてほしいと願い出る(C)NHK

 俳優のファーストサマーウイカ(34)がNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8:00)で定子(高畑充希)の女房・ききょう(清少納言)を演じている。定子とききょうの中宮と女房を超えた美しいシスターフッドは、多くの視聴者の胸を打った。ウイカは自身を「強火の定子担」と表現。「枕草子」や定子を演じた高畑への思いを熱く語った。

<※以下、ネタバレ有>

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などを生んだ“ラブストーリーの名手”大石氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

 ききょうは美しく聡明な定子に一目惚れ。定子が兄・伊周(三浦翔平)と弟・隆家(竜星涼)の「長徳の変」をきっかけに出家した後も寄り添い続ける。第21話「旅立ち」(5月26日放送)で絶望の淵にいる定子のために「枕草子」の執筆を始める。ウイカは「千年後まで人々を魅了するものになるという重みやプレッシャーを抱えての撮影でした」と振り返った。

 放送では、定子の心の声で「春はあけぼの…」と朗読されたが、当初はききょうが朗読する予定だったという。「原(英輔)監督から電話があって、“あのシーンの読みは定子でいきたい。それまで快活なキャラクターのききょうが黙々と書いて定子さまにお渡しするというところは、読んでいる定子の心の声で再生した方がより内容が伝わるんじゃないだろうか”とご意見があった。それを聞いた時に、このシーンの情景がブワッと脳内に広がって、それだー!と鳥肌が立った」と裏話を明かした。

 「枕草子」は「をかし」の文学とされている。定子の影の部分は描かれていない。第29話「母として」(7月28日放送)で「枕草子」を読んだまひろに「人には影も光もあります」と指摘される。ウイカはまひろの考えに理解を示した上で、「裏の部分は推しに必要ない。どれだけ歯を食いしばられてきたかを私は知っているけど、彼女がそれを表に見せないでいたのをなぜ私が書き残して世に広めるんだ。そんな野暮なことするわけないだろう」と語気を強めた。ききょうにとっての“光る君”は定子。定子がキラキラ光り輝いていた愛しい日々を宝箱のように「枕草子」に詰め込んだ。

 そしてそれを定子の死後に伊周に託し、伊周が一条天皇(塩野瑛久)に渡す。ウイカは定子の早すぎる死を「なんでこんなに素晴らしい人なのに、ここまで悲しい人生を歩まなければいかなかったのだろう。悔しさや、やるせなさが込み上げてくる」と回想。「あれだけ耐えた彼女の人生が何も意味を持たなくなってしまうことが、ききょうにとっては一番解せない。私にできる最後の仕事。まさに命を使って果たす使命だと思ったのだと思う」と力を込めた。ききょうが定子に捧げた「枕草子」は、千年先の今も読み継がれている。自らの筆で推しを守ったききょうについて「かっけーよって思いました」と語った。

 ウイカは、定子を気高く凛と演じた高畑について「充希さんにも定子さまが本当に降りていた。定子以外の何者でもなかった。あの目が本当に凄かった」と実感を込めた。高畑演じる定子を前にすると、憧れや尊敬の気持ちが自然と込み上げてきたという。

 ウイカが高畑について「令和版枕草子」を書くとしたら…。「揚げパンの章を書きます」と話した。NHKで販売されている揚げパンが気になっていたウイカ。ある日、2つゲットしたため、1つを高畑におすそわけした。すると翌日、ウイカの楽屋に揚げパンが置かれていた。感動したウイカが「充希さんー!」と駆け寄ると、高畑は「ごめんね。2日も連続でいらないと思ったんだけど」と謙遜しながら答えたという。ウイカは「こっそり楽屋に置く感じがおしゃれー!と思った」と大喜び。続けて「そこで思い返したのが、『枕草子』の山吹の花びらのエピソード」と明かした。

 

 「枕草子」には里に帰った清少納言の元に届いた定子からの手紙に関するエピソードが書かれている。手紙には何も書かれておらず、山吹の花びらが入っていたという。花びらには、「いはで思ふぞ」と書かれていた。「いはで思ふぞ」は、歌集「古今和歌六帖」に載っている「口に出さないけどあなたのことを思っています。その思いは口に出して言うよりずっと優っているのです」という意味の和歌の一句。それを歌集「古今集」の和歌「山吹の花色衣主やたれ問へど答へず口なしにして」を連想させる黄色の山吹の花びらに書いた。定子は、“あなたのことを思っているから早く戻っておいで”という清少納言への大きな愛を教養とユーモアたっぷりに伝えた。

 ウイカは高畑の言葉にしない粋な気遣いを「枕草子」の山吹の花びらのエピソードと重ねて、「充希さま!って本当に感動してしまった」と瞳を輝かせた。口早に嬉々(きき)として高畑の話をする姿は、まさに強火の高畑充希担。多くの視聴者を感動させたききょうと定子の絆は演者同士にも流れている。

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