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10年前の性犯罪で服役したビーチバレー選手が五輪出場 所属連盟は「再犯の可能性はゼロ」

スポニチアネックス / 2024年7月28日 19時6分

1次リーグ初戦に臨んだオランダのファンデベルデ(AP)

 ◇パリ五輪第3日 ビーチバレー 男子1次リーグB組(2024年7月28日 エッフェル塔)

 エッフェル塔の真下での開催で話題のビーチバレーに、物議を醸しているアスリートが登場した。オランダ男子のスティーブン・ファンデベルデ(29)で、マシュー・イマース(23)とペアを組んだ1次リーグB組初戦でイタリアのペアと対戦。20―22、21―19、13―15で黒星発進となった。

 ファンデベルデは19歳だった14年8月、当時12歳の英国人の少女に酒を飲ませた上で性的行為におよんだとして、児童性的虐待の容疑で英国に引き渡され、16年に裁判所から禁錮4年の実刑判決を受けた。しかし、犯罪者引き渡し条約によりオランダに送還後、同国の法律に基づきわずか1年の刑期で釈放された。

 釈放後すぐに選手復帰したファンデベルデは18年から国際大会にも出場し、22年にはドイツのビーチバレー選手と結婚して1児をもうけた。世界選手権などでの活躍により、世界ランキング11位の資格(現在は10位)でパリ五輪出場権も獲得した。

 五輪出場を巡り英国のメディアや女性団体が激しく反発する中、オランダ・バレーボール連盟や同国オリンピック委員会は「専門家が再犯の可能性はゼロと判断した」「選手として2度目のチャンスを得るに値する」と代表入りについて釈明。それでも選手団などへの影響を考慮し、フェンデベルデと話し合った上で、大会中は選手村に入らずパリ市内の宿泊施設に滞在し、メディアとの接触も禁じる措置を取っていた。

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