ブライトン三笘 美技ヒールで国立沸かせた 森保監督の前で復活アピール 東京Vと親善試合

＜東京V・ブライトン＞前半、ヒールを使って相手を抜き去るブライトン・三笘（撮影・西海健太郎）

　◇親善試合　ブライトン―東京V（2024年7月28日　国立競技場）

　イングランド・プレミアリーグのブライトンは東京Vと親善試合を行った。日本代表MF三笘薫（27）は4―4―2の左MFで先発出場し、前半45分間を軽快にプレー。視察した日本代表の森保一監督（55）の前で復活をアピールした。

　得点には絡まなかったものの、開始直後からドリブル突破で会場を沸かせるなど存在感を発揮。ボールを持つたびに観客の視線をくぎ付けにした。最大の見せ場は33分。敵陣左サイドで相手を背負った状態でパスを受けると、ワンタッチの右足ヒールでボールを前方のスペースへ。素早くターンして、一瞬で相手を置き去りにした。テクニックと創造性あふれる美技にスタンドが大きくどよめいた。

　39分は三笘のプレスから敵陣でボール奪取。カウンターからペナルティーエリア内でラストパスを受けたが、ゴール右から右足で打ったシュートはGKマテウスの好セーブに阻まれ、決定機を生かせなかった。ハーフタイムでフィールドプレーヤー全員が入れ替わり、三笘もベンチに退いた。

　2月に腰を痛めて昨季後半戦を棒に振った三笘は、24日の鹿島戦で5カ月ぶりに実戦復帰。日本ツアー2試合で完全復活への足掛かりを築き、プレミア挑戦3季目のシーズンへ弾みをつけた。