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阿部一二三が金メダル王手!詩の“パリの悪夢”から5時間超…連覇へ、日本柔道50個目金へ決勝進出

スポニチアネックス / 2024年7月28日 23時37分

<パリ五輪柔道>男子66キロ級準決勝の延長9秒、払い腰で技ありを奪い決勝進出を決めた阿部一二三(撮影・岡田 丈靖)

 ◇パリ五輪第3日 柔道(2024年7月28日 シャンドマルス・アリーナ)

 男子66キロ級の阿部一二三(26、パーク24)が28日、準決勝で世界ランキング1位のデニス・ビエル(28=モルドバ)を4分9秒、払い腰で技ありを奪い撃破。決勝進出を果たした。この勝利で日本柔道通算99個目のメダル獲得は確定。五輪連覇、日本柔道通算50個目となる金メダルに王手をかけた。

 妹の分も――。自身の初戦となる2回戦前に妹の詩がまさかの2回戦敗退。金メダルどころか、メダルなしで終戦という悪夢の結果を目の当たりして始まった一日だった。

 動揺がないはずはない。しかし、一二三は2回戦、そして準々決勝と積極的な柔道を貫き2戦連続合わせ技一本で準決勝の舞台にたどり着いた。

 東京五輪から3年間、目標として兄妹一緒に突っ走ってきた。史上初の兄妹同日五輪連覇の夢はかなわなかったが、日本柔道通算50個目の金メダルだけを目指して気迫を体にみなぎらせた一二三は、開始早々から技をかけ続け優勢に試合を進める。そして相手が指導2、自身が指導1の状況でゴールデンスコアに突入。その直後に払い腰で技ありを奪い決勝進出を決めた。

 畳を降りると、スタンドに目を向け大きく頷いた一二三。

 詩の分まで――。東京五輪から無敗でたどり着いたパリ五輪の決勝の舞台で、必ず金メダルをつかみ取る。

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