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津田先輩、やりました! 南陽工が14年ぶり夏切符 「炎のストッパー」母校が46年ぶりの白星狙う

スポニチアネックス / 2024年7月29日 6時33分

<南陽工・下関国際>喜びを爆発させる南陽工の選手たち(撮影・杉浦 友樹)

 ◇第106回全国高校野球選手権山口大会決勝 南陽工4ー3下関国際(2024年7月28日 山口マツダ西京きずな)

 山口大会の決勝が28日に行われ、南陽工が下関国際に4―3で逆転勝ちし、14年ぶり4度目の出場を決めた。1―3の8回に阿部和希(2年)が同点の2点二塁打、宮脇一平(2年)が勝ち越しの適時打を放った。阿部は投げても9回3失点完投。OBの故・津田恒実さんの座右の銘「弱気は最大の敵」をモットーにするナインは1978年以来、46年ぶりの夏の甲子園での勝利を目指す。

 14年ぶりの頂点は目前だった。1点リードの9回2死一、二塁のピンチ。南陽工・阿部は渾身(こんしん)の直球で最後の打者を空振り三振に斬った。132球完投。「気持ちだけは負けたくないと思った。(下関)国際が粘り強かったので解放された」。右腕は歓喜の輪の中心で感情を爆発させた。

 広島で「炎のストッパー」と呼ばれ、通算90セーブを挙げた津田恒実さんの母校。93年に脳腫瘍のため32歳の若さで死去した大先輩が座右の銘にした「弱気は最大の敵」がチームのモットーだ。高川学園との準決勝で8回1/31失点と好救援した阿部だが、球種が少なく「自分の直球は通用するか」と不安な気持ちを抱えながら決勝を迎えた。3回まで3四死球などで3失点したが、4回から気持ちを入れ替えて直球中心で5イニング連続パーフェクト投球。「不安は一切なくして強気な気持ちでいきました」と振り返った。

 力投に野球の神様はほほ笑んだ。2点を追う8回に2死からチャンスをつかみ、阿部が一、二塁で左翼へ同点2点二塁打。「自分のミスだけで負けたくないと思っていた」。三盗も成功させてプレッシャーをかけ、宮脇の勝ち越し打を呼んだ。

 背番号は完投した阿部が8で、捕手の伊藤朋晃(2年)は9だった。山崎康浩監督が大会直前まで競争を促した結果、チーム力が向上。指揮官は「1試合ごとに子供たちが自信をつけた」と目を細めた。甲子園では津田さんが活躍した78年以来46年ぶりとなる夏1勝を目指す。阿部は「チームが勝つなら何でもやりたい」と聖地での躍動を思い描いた。 (杉浦 友樹)

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