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五輪初出場18歳の松下知之が銀!得意の後半で大逆転 憧れの萩野公介さんと同じ400M個人メドレーで

スポニチアネックス / 2024年7月29日 3時41分

400メートル個人メドレーで銀メダルを獲得した松下(AP)

 ◇パリ五輪第3日 競泳 男子400メートル個人メドレー決勝(2024年7月28日 ラデファンス・アリーナ)

 競泳男子400メートル個人メドレーで五輪初出場の松下知之(18=東洋大)が4分8秒62で銀メダルを獲得した。五輪デビュー戦となった午前中の予選では1組で4分11秒18の2位となり、全体5位で決勝へ進んでいた。

 2レーンの松下は最初のバタフライの50メートルを5位でターンすると、背泳ぎの150メートルターンでは7位まで落ちた。しかし、ここから驚異の追い上げを見せる。

 平泳ぎの250メートルを6位で折り返すと、得意の後半勝負となった300メートルで5位に順位を上げた。そしてラスト100メートルでさらにギアを上げた。残り50メートルで2位に出ると、最後まで順位をキープして競泳の日本勢1号となる銀メダルを獲得した。

 見事銀メダルを獲得した松下は「ラストのクロールのタフなレースになると想定していた。最後までそこは信じて。夢中になって泳ぎました。最高の思い出になりました」と充実した表情で振り返った。

 16年リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した萩野公介さんの姿を見て、五輪出場を夢見るようになった。

 同郷のヒーローの大ファンになり、数え切れないほどサインをもらった。萩野さんと同じモデルのゴーグルをすべて買い、萩野さんが載る雑誌は風呂で読み込んだ。21年東京五輪を最後に引退した萩野さんとは1度も一緒に泳いだことがなく「もう少し早く生まれていれば」と悔しがる。

 今春に萩野さんの母校・東洋大に進学して平井伯昌コーチに師事。OBの萩野さんがプールに顔を出すことも多く、五輪に対する心構えなど直接アドバイスももらった。

 6月中旬からはスペイン・シエラネバダ(標高約2300メートル)で約1カ月の高地合宿を実施。萩野さんも大一番前に何度も訪れた場所で強化を行い、フランス入りしていた。

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