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平井伯昌コーチが6大会連続でメダリストを輩出 松下に数々のマジック駆使し「松ちゃんは持っている」

スポニチアネックス / 2024年7月29日 7時40分

400メートル個人メドレーで銀メダルを獲得した松下(左)(AP)

 ◇パリ五輪第3日 競泳(2024年7月28日 ラデファンス・アリーナ)

 男子400メートル個人メドレー決勝で、初出場の松下知之(18=東洋大)が4分8秒62で銀メダルに輝いた。大舞台で自己ベストを1秒42更新して、今大会の日本競泳陣1号メダルを獲得。最後の自由形で5番手から3人を抜く狙い通りのレースだった。

 平井伯昌コーチ(61)にとっては6大会連続のメダリスト輩出となった。指導する選手が1人も表彰台に立てなかったのは、五輪に初参加した00年シドニーしかない。平泳ぎで2大会連続2冠を達成した北島康介、21年東京五輪女子個人メドレー2冠の大橋悠依ら数々の世界的スイマーを育てた名伯楽。教え子からメダルをかけられ「松ちゃんは持っている。大舞台で2番になるとは思わなかった」と目を細めた。

 決勝に向けたウオーミングアップ前に、全体5位通過した予選で気になった泳ぎの技術面を指摘。「バタフライは少し呼吸が速かった。平泳ぎは肘が伸びてなかった」と微調整した。決勝レース直前は「どういう点に注意するか?」と質問。直接、注意点を伝えないのは「自分から話すことで本人の気持ちが固まる」からだ。松下自身の口から「覚悟を持ってやるしかない」との答えを引き出し、大一番に送り出した。

 6月中旬からは標高約2300メートルのスペイン・シエラネバダで約1カ月の高地合宿を実施。ドイツ代表やスペイン代表と同じ施設でトレーニングを積んだ。「こういう舞台(五輪)で活躍するためには、この場所が自分たちの場所と思えるようにすることが必要」。練習会場で海外勢と接することで“海外慣れ”し、本番で五輪独特の雰囲気にのまれないようにする狙いもあった。

 数々の“マジック”を駆使して、初出場の18歳の力を最大限に引き出したが、目標はまだ先にある。「選手としてキャリアはこれから。銀メダルを獲ったことで見えてくることがあると思う。五輪が終わったら、しっかり話し合って次の目標を決めたい。これからが大切」。4年後に金メダリストにするため、メダル請負人の挑戦は続く。

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