落合博満氏 監督も経験した名参謀・森繁和氏は「監督には不向き」と断言 その理由は？

落合博満氏

　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（70）が29日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。森繁和氏（69＝本紙評論家）との思い出について語った。

　一見、強面に見える森氏について「どっちかと言えば優しい性格だと思うよ。だから監督には不向きだと思う。優しいと駄目だ。監督は」と笑いながら断言した。

　自身については「オレは勝負に徹するから。勝負事に情が入っちゃ駄目だよ。でも（森氏は）口は堅かったよ。絶対に漏らすなというようなことは漏らさないし、うまいことマスコミとも付き合っていたと思う」と振り返った。「メディアは信用していない」という落合氏とマスコミのいいクッションになったかとの質問には「彼もあまり本当のことはしゃべってないはずだよ」と答えた。

　監督時代のエピソードとして「遠征から本隊が名古屋に帰って、オレが（一旦）東京に帰る時ってのは、次の日ピッチャーが必ず練習するから、練習があるにも関わらず必ずオレと一緒に同行して東京に帰ってきて、次の日朝一番で名古屋に向かっていく。そのパターンだったよ。なんでって聞いたら、“1人で帰したら危ないから。何かあったら困るから。監督の代わりはいないから”って言ってね。そういう心遣いってのはあったよ」と当時の気づかいに感謝した。

　動画内ではお中元で届いた森氏の地元である千葉の長生メロンを完食。最後には「シゲ、毎年ありがとね。また、お歳暮楽しみに待ってまーす」とおねだりも忘れなかった。