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日テレ社長「セクシー田中さん」調査受け謝罪 ミスコミュニケーション認め「芦原先生に申し訳ない」

スポニチアネックス / 2024年7月29日 14時9分

日本テレビ

 日本テレビの定例社長会見が29日、東京・汐留の同局で行われた。昨年10月期放送の同局ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死した問題を受けて公表した「社内特別調査チーム」による調査結果について言及した。

 石澤顕社長は、5月に発表された調査結果について「このドラマの原作者である芦原先生に心より哀悼の意を表すとともに遺族の皆様にお悔やみ申し上げます」と追悼し「私たちはこれを忘れるわけにはいかないと思っています」と思いを告白。「芦原さんが心血を注いで『セクシー田中さん』を作り上げ、ドラマ制作に向き合っていただいたことを実感しました」と述べた。

 また「当社の制作者の方は芦原さんにリスペクトの念を持って、何度も打ち合わせ、やり取りをさせていただいた」としたが、「小学館の調査報告書ではこのやり取りが芦原さんに負担をおかけしていたという指摘がありました」と、小学館側の調査報告に言及。「このようなミスコミュニケーションが生じたことに大変心が痛む思い。改めて芦原先生に申し訳なく思います」と謝罪した。

 続けて、「脚本家の方は素晴らしいドラマを作ることに力を尽くしていただきました」とコメント。「一方で、ドラマ制作に携わる関係者や視聴者の皆様を不安な気持ちにさせてしまったことについてお詫びを申し上げます」と、改めて謝罪した。

 今後について、「調査報告書の提言を受けて、これまでのドラマ制作プロセスの見直しと検討を行いました。この指針を原則とし、適切なドラマ制作プロセスを構築し、実践していきたい」と述べた。

 同局は今年5月31日、調査結果を公表。調査チームは2月23日から計39人に対しヒアリングし、報告書は91ページに上った。同日に都内で行われた説明会に冒頭出席した同局の石沢顕社長は「ドラマの制作に携わる関係者や視聴者を不安な気持ちにさせてしまった」と謝罪した。今月22日には「日本テレビドラマ制作における指針」を発表した。

 報告書の中で、制作過程で芦原さんとドラマ制作者側の意思疎通がうまくいかず、信頼関係が失われていったことが明らかになった。芦原さんが示した「漫画に忠実に」などドラマ化に向けた要望が、制作者側に「強い要求」として伝わっていなかったという。

 芦原さんと制作者側の溝をさらに深めたのがプロデューサーの虚偽の説明。芦原さんがドラマの撮影シーンに関して小学館を通じ問い合わせると、そのシーンは5日後に撮影予定だったにも関わらず、撮影済みと虚偽の報告を受けた。この背景には芦原さんから撮影変更を求められることへの懸念があったという。後に撮り直しを行ったが、芦原さんは「制作サイドから何を言われても信用できない」と思いを抱き、不信感は大きく増していったとみられる。

 芦原さんは1月26日に更新した自身のXで、ドラマの脚本を巡り局側と折り合いがつかず、自らが9、10話の脚本を書くことになったとして視聴者に向けて謝罪。当初提示していた「漫画に忠実に描く」などの条件が反故になっていたと主張していた。

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