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【林享の目】競泳銀メダルの松下知之は世界トップ級のラスト自由形の爆発力 萩野公介と重なる五輪初メダル

スポニチアネックス / 2024年7月29日 16時36分

400メートル個人メドレーで銀メダルを獲得した松下(AP)

 男子400メートル個人メドレーの松下知之の銀メダル獲得の一番の要因は持ち味である最後の自由形の強さを存分に発揮したことだろう。ラスト100メートルのラップタイム57秒06は全体1位。世界トップクラスの追い上げで平泳ぎまでの5番手から3つ順位を上げた。

 300メートルまで体力を温存しながら、最後に自信のある自由形で力を爆発させるペース配分がうまい。これまではバタフライや平泳ぎでやや遅れる印象だったが、いずれの泳ぎも改善され、3月の代表選考会からタイムを上げていた。高校生から大学生になって体もひとまわり大きくなり、充実した筋力トレーニングを積んできたことがうかがえた。パワーがついたことも、1秒42の自己ベスト更新につながったと思う。

 12年ロンドン五輪で初出場の萩野公介がこの種目で銅メダルを獲得した時の雰囲気と重なる。萩野はその後、日本のエースとなり、多種目で活躍した。萩野と同じ種目で、出身地も大学も同じ。松下も今後、400メートルや200メートルの自由形など多種目で戦える可能性を感じる。

 女子100メートルバタフライの平井瑞希はベストの泳ぎならメダルも狙えただけに、スタートのミスで出遅れたのはもったいなかった。この経験を今後に生かしてほしい。まだメドレーリレーもあるので、気持ちを切り替えたい。(92年バルセロナ五輪100メートル平泳ぎ4位、東海学園大監督)

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