【柔道】女子57キロ級決勝は日本ゆかりの顔合わせに 長野出身の出口クリスタVS在日3世のホ・ミミ

柔道女子57キロ級で決勝に進出した韓国のホ・ミミ（AP）

　◇パリ五輪第4日　柔道女子57キロ級（2024年7月29日　シャンドマルス・アリーナ）

　日本の舟久保遥香（三井住友海上）が決勝進出を逃した女子57キロ級だが、日本にゆかりのある2選手による決勝カードとなった。

　準決勝で東京五輪銀メダルで地元フランスのサラレオニー・シジクを破った出口クリスタ（カナダ）は、長野県塩尻市出身。松商学園高、山梨学院大などで活躍し、全日本柔道連盟の強化指定を受けるも、父の母国であるカナダ国籍への変更を決断。激しい代表争いの末、東京五輪代表入りは逃したものの、堂々の世界ランキング1位でパリ行きを決めた。

　一方、16年リオデジャネイロ五輪金メダルのラファエラ・シルバ（ブラジル）を準決勝で破ったホ・ミミ（韓国）は、東京出身の在日3世。池田海実の日本名を持ち、現在は早大スポーツ科学部4年で女子柔道部の副将も務める。今年5月の世界選手権では決勝で出口を破って初優勝を飾るなど、近年急成長を遂げて韓国代表入りを果たした。

　同級で日本の舟久保遥香（三井住友海上）は敗者復活戦に勝ち、3位決定戦に進出した。