巨人「ガチンコ」ローテで首位固め！山崎伊、グリフィン、戸郷を広島、阪神戦に集中投入

東京駅を出発する阿部監督（撮影・光山　貴大）

　「ガチンコ」ローテーションで首位固めだ。巨人はきょう30日から3・5ゲーム差の3位・阪神と3連戦（甲子園）に臨む。初戦から山崎伊、グリフィン、戸郷の順で安定感ある3投手が先発。阿部監督は上位2チームを叩いて、一気に突き放す構想を明かした。

　「阪神と（2位の）カープにぶつけるようにローテーションを組んでいくから。そこはガチンコでいきます」

　5連勝中で首位の巨人。大混戦のセ・リーグを一気に抜け出すため、敵地での阪神戦には、7勝で防御率1・67の山崎伊、6試合連続でクオリティースタート（6回以上、自責点3以下）中のグリフィン、7勝のエース・戸郷を投入する。

　主に3投手が登板することになる週の前半は、次週には3ゲーム差の2位・広島と激突。以降も同様に阪神、広島と4週連続でぶつかる日程となっている。ペナントの行方を左右する勝負の夏場。山崎伊が「どれも大事な試合。本当に落とせない」と言えば、戸郷も「優勝するためには後半戦の勝利が一番大事」と自覚を口にした。

　今回の3連戦の3戦目となる8月1日には、甲子園球場が開場100年を迎える。新幹線で大阪へ向かう東京駅で取材に応じた指揮官の言葉にも力がこもる。「元々（少年時代は）阪神ファンだからな。そういう節目の年にこうやってできるのはうれしい。選手に頑張ってもらって、なんとか勝ち越しできることを考えてやれればいいかな」。現役時代から幾度となく名勝負を繰り広げてきた聖地。4年ぶりのV奪回へ向け、伝統の一戦で勢いを加速させる。　（青森　正宣）