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智弁和歌山が2年ぶり27度目の夏切符 昨夏初戦敗退の雪辱 2年生エース渡辺颯人が力投

スポニチアネックス / 2024年7月30日 5時1分

<近大新宮・智弁和歌山> 甲子園出場を決め喜ぶ智弁和歌山ナイン (撮影・亀井 直樹)

 ◇第106回全国高校野球 和歌山大会決勝 智弁和歌山4―2近大新宮(2024年7月29日 紀三井寺公園野球場)

 第106回全国高校野球選手権(8月7日開幕、甲子園)の地方大会は29日に7大会で代表校が決定した。和歌山では、智弁和歌山が2年ぶり27度目の優勝。2年生エースの渡辺颯人が8回2/32失点で貢献した。きょう30日には愛媛で決勝を予定し、全49代表校が出そろう。

 智弁和歌山が昨夏の悔しさを晴らした。初戦敗退の大波乱から一年。心身ともにたくましくなった渡辺は背番号1をつけ、夏の舞台に戻ってきた。

 8回まで無失点の力投。9回2死からの3連打で満塁を招き、味方の失策で2点を失ったところで中西琉輝矢(3年)の救援を仰ぎ、最後の中飛はベンチから身を乗り出して見届けた。1955年の新宮以来の全試合無失点優勝こそ逃しても、歓喜の輪の中でうれし涙を流した。

 「悔しさだけでやってきた。こうやって甲子園に出られるのが素直にうれしい」

 1年生ながら昨夏は野手としてベンチ入り。投手に転向したのは、昨秋に新チームが発足してからだった。小学生時代から投手の練習にも励んできて、中谷仁監督と相談しながら「どっちか1本に絞ろう」と決断。そして、今春から背番号1を任された。

 球威を安定させるため、冬は体づくりに取り組んだ。バント練習中に右手小指を骨折するアクシデントを乗り越えて自重トレーニングと食トレを実行。米飯を1日5合平らげ、13キロ増の体重89キロの肉体をつくり「だいたい力を入れて投げた時は140キロを超えるようになった」と成長を実感した。

 智弁学園との“智弁対決”を制して日本一になった21年夏の光景は中学2年の時にテレビで見た。「先輩方が甲子園でいい成績を残している。絶対に日本一を獲ります」。初めて乗り込む聖地へ気勢を上げた。 (山手 あかり)

 ◇渡辺 颯人(わたなべ・はやと)2007年(平19)6月23日生まれ、横浜市出身の17歳。小1から永田台少年野球部で野球を始めて捕手と投手。中学では世田谷西リトルシニアに所属して投手と内野手。智弁和歌山では1年春の初戦後からベンチ入り。1年秋に内野手から投手に転向。2年春から背番号1。最速143キロで変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップ、スプリット。50メートル走6秒5、遠投100メートル。1メートル80、89キロ。右投げ右打ち。

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