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菰野は阪神・西勇輝を擁した08年以来16年ぶり3度目の夏聖地 エース栄田が7安打完封

スポニチアネックス / 2024年7月30日 5時1分

<菰野・鈴鹿>優勝した菰野ナインは喜びを爆発させる(撮影・井垣 忠夫)

 ◇第106回全国高校野球 三重大会決勝 菰野2―0鈴鹿(2024年7月29日 四日市霞ケ浦)

 菰野が阪神・西勇輝を擁した08年以来、16年ぶり3度目の出場を決めた。先発9人全員が2年生で、エース左腕の栄田人逢(とあ)が完封の力投。7安打を浴びるなど再三にわたって走者を背負い、2点優勢の9回も1死一、二塁の窮地。「仲間を信じた」と最後の力を振り絞り、遊ゴロ併殺で試合を締めた。

 幼少期からバッテリーを組んだ1歳上の兄・朱羅さん(17)が鈴鹿に進学し、「対決したかった」とあえて菰野を選んだ。兄が1年で退部したこともあり高校での対戦は実現せず、菰野の応援席から見守った兄を力投で喜ばせた。夏は過去2度とも初戦敗退。「菰野の野球をして、甲子園で校歌を歌えるように頑張りたい」と意気込んだ。

 大会直前の6月に体罰などで戸田直光監督が退任。部長を務めていた森田亮太氏が急きょ監督に就き、「選手に動揺はなかった。主役は彼らというのを忘れないよう心がけた」と振り返った。

 ▼中日・岡林 (19年度卒。球場で観戦)16年ぶりの優勝、おめでとうございます。OBとして、とてもうれしく思います。母校の後輩のプレーにとても刺激をもらいました。僕自身も残りのシーズンで少しでもチームに貢献できるように頑張ります。選手の皆さんは、甲子園の空間を楽しみながらプレーしてきてください。

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