鳴門渦潮が7年ぶり8度目の夏切符 延長10回に逆転サヨナラ

＜鳴門渦潮・阿南光＞延長10回、サヨナラ勝利で優勝を決めた鳴門渦潮ナイン

　◇第106回全国高校野球　徳島大会決勝　鳴門渦潮6―5阿南光（2024年7月29日　むつみスタジアム）

　鳴門渦潮が延長10回タイブレークの末にサヨナラ勝利で夏切符をつかんだ。

　「4番・投手」の岡田力樹（りゅうき＝3年）が135球を投げ抜き、5失点（自責1）で完投。プロ注目右腕の吉岡に投げ勝ち、「スターみたいな憧れの投手と最後まで投げ合えて自信がついた」と胸を張った。県大会は秋春と2季連続で初戦敗退。「岡田に先発完投を任せるしかない」と考えた森恭仁監督は週末の練習試合で2日連続完投を課すなど体力強化を求めてきた。今夏は全5試合に先発して4完投。自己最速を1キロ更新する145キロを計測し、「疲れなく投げられた」とフル回転で聖地に導いた。