バズーカ岡田氏 一二三は40歳でもメダル狙える肉体

阿部一二三の肉体を絶賛した日体大の岡田隆准教授

　◇五輪柔道男子66キロ級　阿部一二三が2連覇

　一二三の母校・日体大准教授で骨格筋評論家のボディービルダー「バズーカ岡田」こと岡田隆氏（44）は、あまりの強さに「ホモサピエンスではない。きっとまた別の生命体ですね」と表現した。

　21年まで柔道全日本男子チーム体力強化部門長を務めてた岡田氏。「計量前の減量した一二三の身体は、全身の筋肉の筋が見えている」といい、ボディービルダー顔負けの肉体を絶賛。「体を扱う能力にたけており、複雑な柔道の動きの中で無意識のうちに細かい筋肉まで使えているのでは」と指摘した。さらに「リミッターを解放し、力を出し切ることができる」ことも魅力だ。本来人間は100％の力を出さないよう脳が制御しているが、一二三にはこの制御がなく、フルパワーを発揮できると推測した。

　今後はさらなる五輪連覇の期待もかかるが、「もっと壮大なチャレンジをしてほしい」と熱を込める。「40歳になってもメダルを獲れれば“人間はここまでできるんだ”という可能性が広がる。ホモサピエンスの限界を広げてほしい。それができる肉体はある」と大きな期待を寄せた。