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体操ニッポン 神展開で2大会ぶり金!!0・103点差の銀から3年 チームスローガン結実 パリで新伝説

スポニチアネックス / 2024年7月30日 3時31分

<パリ五輪・体操男子団体決勝>金メダルを獲得し喜ぶ橋本(撮影・岡田 丈靖)

 ◇パリ五輪第4日 体操(2024年7月29日 ベルシー・アリーナ)

 体操ニッポンが奇跡を起こし、2大会ぶりに金メダルを奪回した。団体総合決勝が行われ、橋本大輝(セントラルスポーツ)、萱和磨(同)、谷川航(同)、杉野正尭(徳洲会)、岡慎之助(同)の日本が259・594点で16年リオデジャネイロ五輪以来となる金メダルを獲得した。

 橋本「みんなに助けられた金。この4人がいなかったら絶対に取れなかった。諦めなくて良かった」

 萱「頭の整理が追い付いていない。夢なのかなってほっぺたつねってベタな確認をした。夢はかなえられるって証明できた」

 谷川「自然と涙が出てきたり。なんていっていいか分からないけど、体操をやっていて良かった」

 杉野「金メダルも小さい頃から夢見てやってきた。ここまでやってきて良かった」

 岡「最高すぎます。最後まで諦めずにみんなにつないでいったことがこういう結果につながったので本当に良かった」

 最終種目・鉄棒を迎えた段階で、首位の中国と3・267点差という絶望的な状況。諦めていた選手は誰もいない。奇跡を信じて自らの演技を遂行した。

 杉野正尭(徳洲会)がノーミスの演技。岡慎之助(徳洲会)もつなぐと、奇跡の扉が開く。中国の2人目がまさかの2度落下で信じられない低スコアに。日本の最終演技者として登場した大エース・橋本大輝(セントラルスポーツ)が、意地を見せた。

 離れ技を次々に決め、予選では大きなミスがあった着地までまとめた。中国の最終演技者・張博恒も、橋本の得点を超えられない。金メダルが決まると、歓喜の輪が広がった。

 0・103点。ROC(ロシアオリンピック委員会)に僅差で敗れ、銀メダルだった東京五輪の悔しさを忘れたことはない。エースの橋本が「やっぱり1番必要なのは着地。全員が一緒に取り組んでいける」と語っていたように、この3年、共通認識として地道な作業を積み重ねてきた。

 団体金メダルを獲得した昨年の世界選手権から、細部にまで気を使った練習ができるようになっていた。同大会はレジェンド・内村航平さんがコーチとして同行。強化合宿の初日に1時間スピーチし、自らのノウハウを伝えた。「まだ甘い」と厳しい言葉もかけた。それからは、通し練習をするときは必ず手を挙げて試技を開始。試技会では実際に世界大会の会場の音声を流し、常に緊張感を持った。美しい動きにはポジティブな声を掛け合った。

 今大会のチームスローガンは「Make New History」。代表5人が集まった6月の強化合宿中に意見を出し合って決めた。2大会連続主将の萱は「歴史を継承しつつ、僕たちができる体操をパリで示すことが大事だと思った」と言う。

 「栄光の架け橋」として有名な04年アテネ五輪、内村航平、白井健三ら大スターを擁した16年リオデジャネイロ五輪…。過去の団体金メダルと関連付けることはしない。集った5人の融合が、体操ニッポンに新たな歴史を刻んだ。

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