奇跡の金！体操・萱和磨ってこんな人 自身の結婚式の余興は「倒立大会」キング抑え勝ったのは…

＜パリ五輪・体操男子団体決勝＞金メダルをかじる日本の選手たち（撮影・岡田　丈靖）

　◇パリ五輪第4日　体操（2024年7月29日　ベルシー・アリーナ）

　体操ニッポンが奇跡を起こし、2大会ぶりに金メダルを奪回した。団体総合決勝が行われ、橋本大輝（セントラルスポーツ）、萱和磨（同）、谷川航（同）、杉野正尭（徳洲会）、岡慎之助（同）の日本が259・594点で16年リオデジャネイロ五輪以来となる金メダルを獲得した。

　最終種目・鉄棒を迎えた段階で、首位の中国と3・267点差という絶望的な状況から、奇跡の大逆転を起こした。萱は演技した4種目でトップバッターを務め、抜群の安定感でチームをけん引した。

　【萱和磨ってこんな人】

　☆生まれとサイズ　1996年（平8）11月19日生まれ、千葉県出身の27歳。1メートル62、53キロ。

　☆名前の由来　調和が取れて自分を磨いてほしい、という願いが込められている。

　☆体操歴　小学2年で体操を始め、習志野高から順大に進学。現在はセントラルスポーツ所属。東京、パリでともに代表の谷川航や、引退した白井健三さんと同学年。

　☆主な実績　初代表だった15年世界選手権の団体総合で金メダル、種目別あん馬で銅メダル。21年東京五輪は団体銀、あん馬銅。団体では五輪2大会連続主将。

　☆結婚式　東京五輪後に小中学校の同級生・星良さん（27）と結婚。結婚式の余興は「倒立大会しかないでしょ」。11人ほどが参加し、勝利を確信した内村航平さんが気を抜き、その死角にいた谷川翔が優勝した。プロポーズでは妻の夢「カルティエの指輪、バラの花束も」をかなえた。

　☆ルーティン男　お風呂は午後9時半、就寝は11時。起床すると必ず体中の骨を慣らして可動域を確認。エスカレーターに乗ると、平行棒に見立てて手すりを両手でつかんでしまう。