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スイング騒動はどこ吹く風 阪神・岡田監督の親心と森下の活躍

スポニチアネックス / 2024年7月30日 14時55分

<神・中>延長11回、サヨナラ打の森下(左)をねぎらう阪神・岡田監督(撮影・大森 寛明)

 6、7月の阪神は、勝敗をのぞけいたところでは、岡田監督と森下のやりとりがホットな話題になった。6月18日の練習日に、他の選手が見る前で約40分間もの熱血指導。フォームの改善が進んでいないとみるや、7月6日に2軍降格を言い渡し、修正期間を与えた。19日に昇格させると後半戦は別人のような活躍。26日中日戦から3試合連続で適時打をマークし、そのうち2度は決勝打になった。

 はた目には、打撃のメス入れが結果的に奏功したように映る。しかし、指揮官は、そう思ってはいない。3ランを打った26日中日戦の後、テレビ・インタビューで「徐々にスイングが少しはマシになってきているのかな」と苦し紛れのような褒め方をした後、ペン記者に囲まれた場では「スイングが良いようには見えへん。まだまだ改善されてないよ。やろうとしている姿があればいいねん。そうしたら良くなってくるよ」と、“まだまだ”という認識を示した。ベンチ内では、記者を相手に「(森下は)こうしたらもっと良くなる」という打撃論を展開したことがある。もっと打つ打者に育てたいという岡田監督の親心は、かなり強いのだと感じ取れた。

 一方の森下にも変化が見える。ボールを置いて打つスタンドティーの練習を、日々のルーティンから取り除いた。首脳陣の指示に従ったとみられる。まだ23歳で打撃へのこだわりが強いタイプ。シーズン中に大幅なスイングに変更は難しいこともあって目立った修正点は見られないものの、試行錯誤を重ねて対処している様子が感じ取れた。

 2人のやりとりを、野球関係者も様々な思いを持っているようだ。「知見がある岡田監督のアドバイスを素直に取り入れるべき」と語る人がいる一方で「これで自分のスイングを変えるような選手が通用するはずがない。自分が正しいことを結果で示すしかないし、それがうまくいかなければ2軍にいくだけ」という意見も聞いた。個人的にはもっと柔軟に、と思うものの、プロは結果が全てという声にも共感を覚える。いずれにせよ、“スイング騒動”はどこ吹く風とばかりに結果を出す森下は、相当タフな選手であることは、間違いない。(倉世古 洋平)

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