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【王位戦第3局1日目】藤井王位、初失冠となった叡王戦第3、5局と同じ先手角換わり 自己最長の長考

スポニチアネックス / 2024年7月30日 19時21分

渡辺明九段との王位戦第3局が始まり、初手を指す藤井聡太王位(日本将棋連盟提供)

 将棋の藤井聡太王位(22)=王将など7冠=に渡辺明九段(40)が挑む第65期王位戦7番勝負第3局は30日、徳島市の料亭「渭水苑」で藤井の先手で始まり午後6時、渡辺が44手目を封じて1日目が終了した。

 戦型選択の岐路だった10手目、渡辺が角交換に踏み込んで戦型は角換わりになった。先手角換わりは藤井の得意戦法とされ、71勝11敗、勝率・866を誇る。同時に、5番勝負を2勝3敗で終え、失冠した伊藤匠叡王(21)との叡王戦第3、5局で喫した連敗も先手角換わりだった。

 藤井にとってタイトル初挑戦だった20年度棋聖戦以来、敗退は初めてで、自身の持つタイトル連続獲得は歴代最多の22期でストップ。昨年10月11日の王座戦第4局で全8冠を独占して以来、254日目で全8冠独占が崩れた。

 渡辺の印象を「作戦巧者」と語る藤井。その得意戦法へ飛び込んだ渡辺が手配した用意は30手目、7筋の歩の突き出しだった。

 今局初めて歩の交換を挑むと、藤井が考慮に沈んだ。藤井に季節の和菓子と抹茶、渡辺に季節のフルーツ(量少なめ、スイカなし)とアイスコーヒーが午前10時のおやつとして出され、午前12時半からの昼食には藤井に松花堂弁当、渡辺に鉄火丼(ご飯少なめ、わさび抜き)と赤だし、香物が提供されても盤上へ手が伸びない。藤井には22年1月22日、本社主催・第71期ALSOK杯王将戦7番勝負第2局で2時間28分の自己最長考慮があった。

 昼食休憩を終え、午後1時半から対局が再開されても考慮は続いたが午後2司、藤井が歩の交換に応じる至極自然な一手を指した。もちろん自己最長の3時間10分、1時間の昼食休憩中も考えることはできたとすれば4時間10分。新幹線「のぞみ」なら東京から広島間を超える大長考も持ち時間8時間制対局ならではだった。

 午後6時、1時間13分の長考で封じ手の意思表示をした渡辺だが、消費時間は2時間54分。藤井は4時間39分。2時間近い大差がついて1日目を終えた。局面は中盤の佳境を迎えている。

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