ソフトバンク モイネロが7勝目 “エグい投球”で7回2死までノーノー

＜楽・ソ＞5回、フランコの打球を倒れ込みながら一塁へ送球するモイネロ（撮影・篠原　岳夫）

　◇パ・リーグ　ソフトバンク10―1楽天（2024年7月30日　楽天モバイル）

　四死球を出すのは実に1カ月ぶりだった。ソフトバンク・モイネロが危なげない投球で7勝目を挙げた。

　7回2死までノーヒットに封じる快投だった。それでも快挙は頭になかったという。チームを勝利に導く投球が最優先だった。「特にそういう意識はなかったです。シーズンは長い。勝ちにつながるゲームを意識して今日は投げられた。低めに集められたのが良かった点だと思います」と淡々と口にした。

　初回、先頭の小郷を味方の失策で出塁させながら続く阿部を三ゴロ併殺に仕留めると、以降は6回まで一人の走者も許さなかった。7回、小郷に6月30日の日本ハム戦（エスコンフィールド）以来4戦ぶりの四死球となる死球を与え、2死二塁から浅村に左前適時打を浴びたものの、7イニングを1安打1死球1失点の完璧ともいえる投球だった。

　やはり安定感が光る。防御率はリーグトップの1・55。17試合の先発のうち16試合でクオリティー・スタート（6イニング以上かつ3自責点以内）を記録している。7回にヒット性の当たりを背走しながら飛びつき好捕した遊撃手・今宮の守備を振り返り「エグい。ありがとね」と日本語で感謝を口にした左腕。自身も先発転向1年目から対応力抜群の“エグい投球”を続けている。