先輩にも記者にも愛されている阪神・才木の“神対応”

＜神・巨＞7回、降板時に才木（左）は桐敷へ声をかける（撮影・亀井　直樹）

　◇セ・リーグ　阪神5―1巨人（2024年7月30日　甲子園）

　【記者フリートーク】阪神・才木のストイックさと先輩からかわいがられる理由が凝縮されたエピソードがある。

　今年の春季キャンプ中、坂本から食事に誘われた右腕だったが別の予定が入っていたため苦渋の決断で断りを入れたそうだ。ただ、先輩捕手との貴重な機会を逃したくない向上心の塊はこんな“代案”を提案したそうだ。

　「じゃあ、食事会場で隣いきます！」

　翌日、チーム宿舎の食事会場に姿を見せた才木は坂本の姿を見つけると、一目散に隣の席に座った。「誠志郎さん、話しましょう！」。後日、坂本も「才木が隣に来て（笑い）」とうれしそうに振り返っていた。

　取材現場でも硬軟織り交ぜた対応で私たち担当記者に接してくれる25歳。記事を書きたくなる、話を聞きたくて追いかけてしまう存在だ。（阪神担当・遠藤礼）