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三菱重工Eastが悲願初V 矢野が30歳誕生日に初回先頭打者弾から全3打点「皆が助けてくれたんで…」

スポニチアネックス / 2024年7月31日 5時18分

<三菱重工East・JR東日本東北>優勝し、歓喜の三菱重工Eastナイン(撮影・光山 貴大)

 ◇第95回都市対抗野球大会最終日 三菱重工East3―1JR東日本東北(2024年7月30日 東京D)

 三菱重工East(横浜市)が3―1でJR東日本東北(仙台市)との接戦を制し、14度目の出場で悲願の初優勝を飾った。矢野幸耶(ゆきや)内野手(30)が初回先頭打者本塁打を放つと、3回にも右越えソロ。過去4試合は無安打と苦しんだ主将が、全3打点を挙げる活躍でチームに栄冠をもたらした。最優秀選手賞に相当する橋戸賞には先発、救援にフル回転した本間大暉投手(29)が選出された。

 矢野が感無量の面持ちで歓喜の輪に加わった。主将就任初年度に、悲願の初優勝。しかも30歳の誕生日を自らのバットで祝った。

 「4試合ずっと皆が助けてくれたんで…。初回にフルスイングしたら入っちゃいました」。過去4戦10打数無安打。不動のリードオフマンが、屈辱を晴らすように爆発した。

 初回に右越えへ先頭打者本塁打を放つと、3回は右翼席へ2打席連発。5回も左中間への適時打と、チームの全打点を稼いだ。6回の守備に就く際には、涙ぐむ姿も。スタンドで見守った蒔(まき)夫人も「家では“決勝まで無安打でいく”と関西人らしいノリだけど、苦しんでいたはず」ともらい泣きした。

 4学年下の弟・雅哉は広島で活躍する。昨夜は電話で「お前、打たなくていいから優勝してこい」と命令口調で激励された。同じ遊撃手で、互いに認め合う間柄。初戦から目の下につけていたアイブラックは、弟から拝借したものだ。

 佐伯功監督は5回胴上げされた。チームの最高戦績はベスト4だったが、指揮官は今年1月、都市対抗制覇を心に決めた。「覚悟を持ってシーズンに挑もう」。試合後は「うそつきにならなくて良かった」と笑い、続けて「矢野が先頭打者として打ってくれた。気の強いキャプテン」と目を細めた。

 矢野が言う。「自分はチームにいろいろ言えるので指名されたのかな」。決勝での4安打3打点が評価され、大会優秀選手賞も獲得した。福岡第一、北陸大でも主将。誰もが認めるキャプテンシーは今も、これからも変わらない。(伊藤 幸男)

 ◇矢野 幸耶(やの・ゆきや)1994年(平6)7月30日生まれ、大阪府出身の30歳。大阪市立川辺小4年から野球を始め、福岡第一、北陸大でも主将を歴任。22年日本選手権で首位打者を獲得。23年社会人侍ジャパンに選出。1メートル72、75キロ。右投げ左打ち。

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