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【男子バスケ】大金星目前に痛恨の4点プレー献上 河村「いい勝負をしに来たわけではない」

スポニチアネックス / 2024年7月31日 5時48分

第4Q、得点を決める河村(撮影・小海途 良幹)

 ◇パリ五輪第5日 バスケットボール男子1次リーグB組 日本90―94フランス(2024年7月30日 ピエール・モロワ競技場)

 30日に行われた男子の1次リーグB組で、日本代表(世界ランク26位)は開催国フランス(同9位)に延長戦の末に90―94で競り負け、2連敗となった。第4Q残り8分31秒に八村塁(レーカーズ)が2度目のテクニカルファウルで退場。エースを欠く中で開催国を追い詰めたが、金星を逃した。次戦は8月2日、1次リーグ最終戦でブラジル(同12位)と対戦する。ドイツ(同ランク3位)がブラジルに86ー73で勝利して2連勝を飾り、同じく2連勝のフランスとともに決勝トーナメント進出を決めた。

 つかみかけていた金星が、するりとこぼれ落ちた。第4Q残り10・2秒、スコアは84―80。河村勇輝(横浜BC)が相手の3点シュートに対して、コンテスト(手を伸ばして邪魔する守備)を試みた。シュートを射抜かれ、ファウルもとられるバスケットカウント。直後のフリースローも決められて4点プレーを許した。

 微妙な判定だったが、直前のタイムアウトでホーバス監督から出ていた「ファウルだけはしないように」との指示を徹底できなかった。土壇場で同点に追いつかれ、5分間の延長戦に突入。そこから身長2メートル23のウェンバンヤマ(スパーズ)に8連続得点を許して突き放された。

 河村は「タフなコール(判定)だったと思うが、レフェリーがすべてなので言い訳はできない。勝てる試合を僕で落としてしまって申し訳ない」と唇をかんだ。15本中6本の3点シュートを決めるなどチーム最多29得点を記録。第4Q序盤からはバトゥーム(クリッパーズ)にフェイスガード(マンツーマンの徹底マーク)されるなど格上を追い詰めた立役者だっただけに、4点プレー献上は痛恨だった。

 2点リードの第4Q残り8分31秒には八村が2度目のテクニカルファウルで退場。16本中10本のフィールドゴールを成功して21得点を挙げていたエースを欠く非常事態に陥ったが、代わって出た渡辺飛雄(信州)が2度のブロックショットなど奮闘。富樫勇樹主将(千葉J)は「塁が退場しても動揺する選手は1人もいなかった」と振り返った。

 満員2万7000人の観衆が押し寄せた完全アウェーの状況。全選手が足を止めずに体を張り、リバウンド数は41―49とゴール下の戦いでも健闘した。3点シュートは37本中16本を成功し、成功率43・2%で目標の40%をクリア。ホーバス監督は「塁の退場と、4点プレーが痛かったが、2万7000人の観衆の前でうちらのバスケットは見せられた。ステップアップしている」と手応えを口にした。

 次戦は中2日でブラジルと対戦する。決勝トーナメントは各組上位2位に加え、3位の上位2チームも進出できる。両チーム最長の40分44秒出場した大黒柱の渡辺雄太(千葉J)は「チームとして45分間戦い抜けた。すぐブラジル戦があるので、ヘッドダウンしている暇はない」と前を向く。河村も「いい勝負をしに来たわけではない。勝つためにここに来た。まだ終わっていない」と視線を上げた。目標の8強進出を諦めている選手は誰ひとりいない。次こそ、世界に衝撃を与える。

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