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西田五段 名人戦挑戦者・豊島九段も破る 王将戦2次予選で「番狂わせ」 次戦の決勝は高田五段と同門対決

スポニチアネックス / 2024年7月31日 8時50分

西田拓也五段

 将棋の藤井聡太王将(22)=7冠=への挑戦権を争う、ALSOK杯第74期王将戦2次予選(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)が30日、大阪・関西将棋会館で指され、西田拓也五段(32)が豊島将之九段(34)に108手で勝利した。

 「番狂わせ」と書くと、書きすぎだろうか。史上4人目の名人、竜王の同時保持者であり王将戦では第60、67期挑戦者、今年度も名人戦で藤井に挑戦した豊島を西田が初対戦で破った。

 振り駒の結果、先手は豊島になり、戦型は後手西田の四間飛車へ進んだ。18手目、△9五歩と端を詰められた豊島が王を穴熊に囲うと、西田は雁木(がんぎ)から金銀を上部進出させる。

 58手目時点で王を6三に、そして7五銀、7四金、6四金に8五桂と独創的な布陣を敷いた。ここから飛車を9筋へ振り直して端から殺到。さらに8筋へ、手駒にした香を放ち、98手目に竜を成り込んだ。

 100手目△5六桂から豊島王を挟み撃ちするという、ほぼ一方的に攻め続ける快勝譜だった。63手目、豊島が飛先の突破を図って▲2四歩と突き出したが終局時、2八飛も2四歩もそのままという投了図が物語っていた。

 2次予選決勝に進出した西田は次戦で同じ森信雄門下の弟弟子、高田明宏五段(22)と対戦し、初の挑戦者決定リーグ入りを目指す。

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