【ONE】武尊 9・27タイで8カ月ぶりの復帰戦！タイ新世代ファイターと対戦「完璧に仕上げたい」

8カ月ぶりの復帰戦が決まった武尊（撮影・酒井卓也）

　アジア史上最大の格闘技団体「ONE Championship」（ONE）は31日、K－1元3階級制覇王者でISKA世界ライト級王者の武尊（33＝team VASILEUS）が9月27日にタイのルンピニースタジアムにて開催される「ONEフライデーファイツ81」でONE期待の新世代ファイターであるブラック・パンサー（23＝タイ）と対戦することが決定した。

　武尊は今年1月の日本大会「ONE 165: Superlek vs. Takeru」にてONEデビューを果たし、ONEフライ級キックボクシング世界王者スーパーレックに挑戦。5ラウンドの激闘で会場を沸かせたものの判定負け。試合後には号泣しながら「絶対勝って世界一を証明したかったんですけど…今できる限界までやってきました。もうこれ以上の体を作れません…」引退を示唆するような言葉も口にしていた。

　太腿と腕の筋断裂や、膝の骨折の負傷を負った激闘から6日後に再起を決意。6月からは次戦に向けてアメリカでのファイトキャンプに取り組んでいた。8カ月ぶりの復帰戦はタイのルンピニースタジアムで戦うことになった。

　復帰戦の相手はONE期待の新世代ファイターであるブラック・パンサー（タイ）に決まった。2023年3月のONEデビュー戦は敗れたものの、そこからモハメド・サデギ、スリヤンレックら強豪勢を撃破。今年6月の前戦ではロシア強豪選手のアリ・サルドエフを強烈な右ハイキックでKOL、ルンピニースタジアムの大歓声を誘った。戦いの特徴はフィームー（テクニシャン）と現地紹介されているが、ONE参戦からは強力なパンチを振るなど、超攻撃型のファイトを見せている。通算戦績は79勝（21KO）17敗。

　会見に出席した武尊は「この試合を勝つことだけを考えてる。ONE初勝利を挙げて、次につなげたいと思います」と意気込んだ。

　前回の試合で膝を骨折したが、今は完治してしっかり練習も出来ているという。「復帰するまではちょっと時間かかったんですけど、怪我もしっかり治って、体作りもばっちりできてるんで、先々月ですかね。アメリカ合宿1ヶ月ぐらいやってまた来週からアメリカ行って、最後の追い込みやって完璧に仕上げたいと思ってます」とコンディションの良さを説明した。

　ムエタイの殿堂ルンピニースタジアムでの復帰戦についても「高校生の時にラジャダムナンスタジアムで試合してて、現役キャリアの最終段階の時にルンピニースタジアムで試合できるっていうのはすごい僕の格闘技人生の中でも、すごいいい経験になると思ったし、いつかは試合してみたい会場だったんで、すごく嬉しい気持ちです」と語った。

　相手の印象については「試合映像を見さしてもらったんですけど、前回負けてしまったスーパーレック選手にすごい戦い方が似てる選手だなと思った。トータルファイターで強い選手だと思いました」と説明した。

　その上で「スーパーレック選手へのリベンジ向けても僕はスーパーレック選手と同じようなタイプのファイターと戦いたかったし、似てるファイトスタイル持ってる選手なんで、こういうファイトスタイル選手もしっかり倒して勝てるところを、次回の試合でしっかり見せたいと思います。一番派手なKOで勝ちたい」と武尊の代名詞である“倒して勝つ姿”を見せると誓った。