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ド軍指揮官 相手の継投策に舌巻く「うまく使って異なる見せ方をしてきた。翔平の時に左を起用するとか」

スポニチアネックス / 2024年7月31日 14時39分

5回、パドレス・松井(右)から空振り三振に打ち取られるドジャース・大谷(撮影・西尾 大助)

 ◇ナ・リーグ ドジャース5ー6パドレス(2024年7月30日 サンディエゴ)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が30日(日本時間31日)、敵地でのパドレス戦に「1番・DH」で先発出場。第1打席は四球を選び、5試合連続出塁とした。さらにイチロー、松井稼頭央に並ぶ日本選手最多4試合連続盗塁を決め、自己最多を更新する今季28盗塁をマークした。第5打席は見逃し三振の判定を巡って珍しく審判に怒りをあらわにする場面があった。チームは初回に5点を先制した試合を守り切れず、延長10回に今季8度目のサヨナラ負けを喫した。

 ドジャースは先発ウォルドロンから初回に5得点したが、2番手の松井以降は計6人の継投策の前に無得点。デーブ・ロバーツ監督は「最初の数イニングは良かったが、その後はパドレスがうまく6人の投手を使って異なる見せ方をしてきた。翔平の時に左投手を起用するとかね。彼らはマッチアップをうまく利用し、私たちは同じような対応ができなかったということ」と相手投手陣の継投策の前に舌を巻いていた。

 大谷の第1打席はナックルボーラーのウォルドロンとの対戦。この打席はカウント3―1から四球を選んだ。そして次打者スミスの打席で、自己最多を更新する今季28個目の盗塁となる二盗に成功。これで今季最長タイの4試合連続盗塁とした。しかし、捕手の送球が滑り込んだ大谷の左肘にハーフバウンドで当たり、苦悶(くもん)の表情を浮かべる場面もあった。その後スミスの中前打で三塁に進むと、3番ラックスの犠飛で大谷が先制のホームを踏んだ。さらに打線はその後パヘスの2点適時打、ビジオの2ランが飛び出し、一挙5点を先制した。

 5―3の5回先頭で迎えた第3打席は松井裕樹との対戦。今季松井とは3打数2安打と相性が良かったが、1ボールから2球目のスライダーを空振りすると、3球目は低めの速球を見逃してカウント1―2。4球目は外角ボールゾーンに逃げるスライダーを振らされて空振り三振に打ち取られた。

 9回1死走者なしで迎えた第5打席は右腕エストラダとの対戦。フルカウントから6球目の低めのスプリットは自身を持って見逃し、一塁に歩こうとしたがストライクの判定。中継のストライクゾーン表示ではストライクゾーンの下限をかすめていたが、大谷は思わず声を上げ、何度も首を振って不満げにベンチに戻った。

 そして、チームは2点リードの9回に3番手で登板した右腕トライネンがマチャド、メリルにいずれもソロ本塁打を被弾して同点。延長10回に4番手左腕ベシアが1死満塁からサヨナラ打を浴び、ナ・リーグ西地区2位のライバルとの差は5.5ゲーム差となった。

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