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新十両・木竜皇「親父を超えるのが恩返し」父は元幕内・時津海 史上12組目の親子関取誕生

スポニチアネックス / 2024年7月31日 16時19分

新十両昇進が決まり、部屋の看板の前でポーズを決める木竜皇(撮影・前川 晋作)

 日本相撲協会は31日、愛知・ドルフィンズアリーナで秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、木竜皇(21=立浪部屋)と大青山(24=荒汐部屋)の新十両昇進が決まったと発表した。木竜皇はこの日、名古屋市南区の立浪部屋宿舎で会見を行った。

 21年夏場所の初土俵から3年での新十両昇進。両足首の手術などケガも経験しながら21歳で早くも関取の座を射止め「諦めずに関取になるんだという気持ちで一生懸命稽古してきたので、その結果が実を結んだのかな」と喜びを表した。関取昇進チャンスの幕下5枚目以内であと1勝届かなかったことが何度もあり、ようやくかなえた念願。「十両で戦う機会も何度かあって、緊張することなく自分の相撲が取れるようになった。この1年で良い経験をした」と悔しさが糧になった。

 父は元幕内・時津海の先代時津風親方。小1から相撲を始めた木竜皇は、何度か辞めたくなったこともあったそうだが「下に降りれば土俵があってお相撲さんがたくさんいる、逃げられない状況」という時津風部屋で育った。「でもその環境のおかげで今があるので、本当に感謝しています」。現役では佐田の海、琴桜、王鵬に続いて4組目、大相撲の長い歴史では史上12組目となる親子関取が誕生した。

 相撲部屋で育ったからこそ、十両や幕内の土俵は「小さい頃から憧れだった力士がたくさんいるのでワクワクしている」という。特に対戦してみたいのは幕内・正代(32=時津風部屋)。「小学生の頃からお世話になっていたお兄ちゃんのような存在。尊敬していますし、自分も早くそこへ行きたいという気持ちもあります」。十両から幕内へと駆け上がって対戦できる日を夢見た。

 低い体勢で頭を相手の脇の下に入れる相撲が持ち味。父も得意としていた形だが、父の相撲はほとんど見たことがなかったという。「やっぱり親子なんだなと思いました。この相撲で上がれたのでうれしいですね」と笑った。「ずっと偉大な親父の背中を見て育ってきたので、見習うとこは見習って、尊敬しています。親父を超えるのが恩返しだと思うので、まずは親父の番付を超えたいです」。時津海の最高位は前頭3枚目。期待の大きな2世力士の新たな戦いが始まる。

 ◇木竜皇 博一(きりゅうこう・ひろかず)本名=坂本博一。2002年(平14)10月31日生まれの21歳。先代時津風親方(元幕内・時津海)の長男として東京都墨田区で生まれ、埼玉・草加相撲練修会で小1から相撲を始める。小2、小4で白鵬杯優勝。小5でわんぱく相撲全国大会準優勝。千葉・柏二中3年時に全中団体戦優勝、個人戦ベスト8。青森・三本木農業高3年時に全国高校選手権(元日相撲)ベスト32。高校卒業後、立浪部屋に入門。21年夏場所で初土俵。23年夏場所で幕下優勝。身長1メートル77、体重133キロ。出身地の登録は、中学3年間を過ごした千葉県柏市。3学年下の弟・正真は同部屋の幕下・春雷。妹・柚希は柏二中相撲部3年。

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