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張本智和 シングルスで16強入り「焦らずにできた」 ラケット折られて敗退の世界1位には「かわいそう」

スポニチアネックス / 2024年7月31日 22時57分

男子シングルス2回戦での張本(AP)

 ◇パリ五輪第6日 卓球(2024年7月31日 パリ南アリーナ)

 第6シードの張本智和(智和企画)はイラン人選手に4―2で勝利を収め、ベスト16に進出した。

 直前の試合で第1シードで世界ランキング1位の王楚欽(中国)が敗れる波乱が起きたが、動揺することなく勝ちきった。いきなり第1ゲームを奪われる立ち上がりも、第2、3、4ゲームを連取。第6ゲームを再び落としながらも、第7ゲームを11―7で制した。両膝をつき、両手でガッツポーズして歓喜を爆発させた。

 「1回戦が順調すぎたことあって怖い部分はあったけど、第1ゲームを取られることも想定していたし、最終的に4ゲームを取れればいいと思っていた。焦らずにできた」

 前日には衝撃のニュースを知った。混合ダブルス決勝で優勝した世界ランク1位の王楚欽が競技後、カメラマンが殺到した記念撮影の際にラケットを折られた。

 卓球選手にとってラケットは手ともいえる存在だけに、張本智も心を痛めた。「同じ選手として悲しかった。同情しても仕方ないけど、かわいそうだった」。その王楚欽は自身が戦う前の試合に登場し、まさかの2回戦敗退。「ビックリした」と振り返りながらも「気にはしなかった。自分は自分なので」と胸の内は冷静だった。

 8強入りを懸け、きょう31日の午後10時(日本時間8月1日午前4時)から3回戦で第35シードのアンダース・リンド(デンマーク)と対戦する。

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