モデル・JAY 中高6年間チームメートだったサッカー男子五輪代表の三戸にエール「インパクト残して」

日の丸を背にパリ五輪サッカー男子日本代表にエールを送るJAY（撮影・光山　貴大）

　56年ぶりのメダル獲得を目指すパリ五輪のサッカー男子日本代表は、2日深夜0時から決勝トーナメント初戦で強豪スペインに挑む。1次リーグ初戦・パラグアイ戦で2ゴールを挙げチームを勢いづけたMF三戸舜介（21＝スパルタ）に、中高でチームメートだったモデルのJAY（ジェイ、22）がエールを送った。

　JAYの兄はJ1神戸のGKオビ・パウエル・オビンナ（26）で、その背中を追ってサッカー選手のエリート教育機関「JFAアカデミー福島」に入学。そこで出会った三戸と6年間、ボールを追いかけた。

　「舜介は小柄でいじられキャラだったけど、プレーで引っ張る主将で頼れるエースだった」。親しみやすい性格だが、それが試合になると一変。「“全部俺に回せ！”というぐらい強気な時もあった」と振り返った。

　そんな頼もしさからか、パラグアイ戦での2ゴールの活躍も「当たり前に感じた」。U―15から年代別の代表で活躍し、日の丸を背負って戦う姿を間近で見てきた。「一緒にプレーしていた人間として本当に誇らしい」と笑みがこぼれた。

　スペイン戦に向けて「ゴールもアシストも両方期待したい。欧州の5大リーグからオファーが来るぐらいインパクトを残して」とエール。1学年先輩だったMF植中朝日も出場しており「ここぞの場面で決めてくれると信じてます！」と期待を寄せた。

　自身は1メートル89の長身を生かし、FWやDFとしてプレー。高校卒業とともにピッチを離れ、今年2月からモデルとして本格的に活動を開始した。夢は「パリコレなど海外ショーへの出演」だ。「ショーに出た後、海外で舜介とお酒を飲みたい」。旧友の活躍はこの上ない刺激となっている。（高原　俊太）

　≪なでしこにも同窓生多数≫同じく準々決勝にコマを進めたなでしこジャパンにもJFAアカデミー福島の卒業生が数多く名を連ねている。バックアップメンバーのGK大場朱羽（22）はJAYと同級生で同じクラス。「米国でプレーしているから直接活躍を目にする機会が少ない。代表でプレーを見る機会があってうれしい」と喜んでいる。2戦目のブラジル戦でスーパーゴールを決めた谷川萌々子（19）も同校出身。「面識はないけど、同窓生として本当に誇らしいゴール」と褒め称えた。

　◇JAY（ジェイ）2002年（平14）5月15日生まれ、さいたま市出身の22歳。父がナイジェリア人で、母が日本人。5歳でサッカーを始める。今年2月に現在の事務所「STANFORD.INC」に所属し、3月に開催された楽天ファッション・ウィーク東京でモデルデビュー。ムラサキスポーツ、トミーヒルフィガーの広告モデルを務めている。1メートル89。