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阪神、甲子園100歳記念日に巨人3連倒 “申し子”前川が3安打4打点「独特の雰囲気で試合ができた」

スポニチアネックス / 2024年8月2日 5時18分

<神・巨>お立ち台で、甲子園開場100周年にちなんだ「100」の数字をつくる(後列左から)ビーズリー、佐藤輝、木浪とガッツポーズの前川(撮影・北條 貴史)

 ◇セ・リーグ 阪神9―2巨人(2024年8月1日 甲子園)

 阪神は1日、「KOSHIEN CLASSIC SERIES」と銘打たれた巨人3連戦に3連勝。今季最長タイの7連勝とした。前川右京外野手(21)が、決勝打となる初回の先制2点打を含む3安打4打点。1924年8月1日に開場した阪神甲子園球場100周年を祝う記念試合で躍動した。チームは首位・広島、2位・巨人に0・5ゲーム差。きょう2日のDeNA戦(横浜)からの28日間の長期ロードへ最高の弾みをつけた。

 試合前から異様な熱気に包まれた甲子園が、21歳の一振りで揺れた。初回2死満塁。前川がカウント1―1から戸郷のフォークを振り抜いた打球が一、二塁間を破った。

 「凡退したら流れを持っていかれる。点を取れて良かった」

 前回対戦の5月24日にノーヒットノーランを食らった右腕の出ばなをくじく先制の2点適時打。試合開始時からほぼ埋まっていた聖地を、前川がお祭り騒ぎにさせた。勢いは止まらない。5回2死一、二塁では右前適時打。6回2死一、三塁では中前へ運んで4打点目だ。

 智弁学園時代の3年夏に準優勝を飾り、交流試合も含めて計4度、聖地でプレーした“甲子園の申し子”が、今季最多4万7181人が詰めかけた甲子園100歳の記念試合で大暴れした。22年以来の5試合連続2桁安打をマークした猛虎打線をけん引し、5連勝で乗り込んできた宿敵をスイープ。勝率差で首位に立った広島との2チームにも0・5ゲーム差と肉薄した。

 シーズン前、前川は「1軍フル同行」という目標を設定した。「数字は言いません」と、打率3割や本塁打10本など数字は一切、口にせず、1軍にいることでレギュラーの選手がなぜ長く活躍できているか――という理由を「見つけたい」という一つの考えがあった。そんな中、目に入ったのが大山の姿だ。

 不振にあえいでいても下は向かず、すぐに次へ気持ちを切り替えて次の試合へ向かう。「全く動じないんです。凄く勉強になっています」というほど“ブレない心”に感化された。昨季まで、常に2軍降格の恐怖におびえながらプレーしていたが「今は2軍に落ちてもまた頑張ればいいや、と思えることが、少しずつ結果につながっている」。1軍にいることでつかんだ“副産物”が出場77試合で打率・282の好成績につながっている。

 チームは今季最多タイとなる7連勝で貯金7に伸ばした。5回は2死無走者から3点。前夜は9点中8点、この日は9点中7点を2死から奪い、“野球は2アウトから”の格言を体現した。

 「独特の雰囲気の中で3日間試合ができた。次につなげたい」。次の甲子園100年に向けて、若武者が新たな一歩を刻んだ。(石崎 祥平)

 ▽前川右京と甲子園 智弁学園(奈良)では1年夏、2年の交流試合、3年春夏の4度出場し、3年夏は準優勝。通算成績は交流試合を含め40打数15安打(2本塁打)、7打点の打率.375。プロ入り後の甲子園初打席は入団2年目の23年6月5日ロッテ戦で、6回に代打で空振り三振だった。同年6月27日の中日戦ではプロ初の猛打賞をマークしている。1軍通算成績は146打数41安打23打点の打率.281。

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