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ソフトバンクのドラ5沢柳がチーム新人で白星に一番乗り チームは12球団最速60勝到達

スポニチアネックス / 2024年8月2日 6時3分

<楽・ソ>小久保監督(左)と写真に納まる、プロ初勝利を挙げた沢柳(撮影・篠原 岳夫)

 ◇パ・リーグ ソフトバンク7―0楽天(2024年8月1日 楽天モバイル)

 ソフトバンクのドラフト5位新人・沢柳亮太郎投手(24)が1日、楽天戦でプロ初勝利を挙げた。4回2死満塁のピンチで小深田を空振り三振に抑えるなど、1回1/3を無失点。高校、大学では無名で社会人野球・ロキテクノ富山に自ら売り込んで加入したハングリーな右腕が、チームの新人投手で白星に一番乗りした。チームは8月を白星発進し、12球団最速で60勝に到達した。

 仙台で焼き肉を一緒に食べた同期のピンチを救った。沢柳が4回途中で大山からバトンを受け好救援し、うれしいプロ初勝利。「ルーキーがつくったピンチだった。自分もルーキーですが、先輩として無失点で帰ろうという気持ちでした。年上としての威厳は見せられたかな」と笑みを浮かべた。

 先発・大山がハイペースで飛ばし、4点リードも2死満塁のピンチで出番が訪れた。ドラフト6位から同5位への新人リレー。沢柳は小深田を「三振が一番いい形。一番落ちる球なんで」と4球目フォークで空振り三振に斬ると勢いよくベンチに戻った。5回のピンチも切り抜け、1回1/3で2三振を奪うなど2安打無失点。4月7日にプロ初黒星を喫していた楽天に雪辱した。チームの新人では最年長の24歳が一番星。この日観戦に訪れていた両親の前で孝行息子は「1勝は特別なものなんで純粋にうれしい」と喜んだ。

 一昨年7月20日、社会人野球・ロキテクノ富山で都市対抗で登板して以来の東京ドームのマウンドだった。「プロとアマはまったく別物ですが成長した姿を見せられたかな」。富山時代の2年間を忘れないため、使い込んだピンク色の布製ナップサックをいつも背負って試合前練習に向かう。社会人野球のオールスター大会に選出された時の記念品だ。「ハングリー精神を絶対に忘れないようにです。今があるのは富山のおかげですので」。選手寮がなく、社業と練習後には自炊など家事も続けた。「動画を見て親子丼、中華丼、中華料理の酢豚などをローテで作った。やっと解放されます」。現在は充実した環境の中、マウンドに集中できている。

 小久保監督は「大山が、いっぱいいっぱいに飛ばした、その後をしっかりとね。今日は沢柳ですよ」と強心臓右腕を称えた。チームは4カード連続の勝ち越しで12球団最速で60勝に到達した。3月8日生まれで背番号38をつける沢柳は「まだ登板数は少ないですが、力になれるように頑張って成長していきたい」と頼もしかった。 (井上 満夫)

 ◇沢柳 亮太郎(さわやなぎ・りょうたろう)2000年(平12)3月8日生まれ、東京都出身の24歳。小学5年で競技を始め、中学では硬式クラブ「福生シニア」でプレー。明学東村山では甲子園出場なし。明学大では首都大学野球2部でプレー。ロキテクノ富山では22年の都市対抗に出場し、同年はU23W杯日本代表で優勝にも貢献。1メートル78、88キロ。右投げ右打ち。

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