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高山莉加「結果がこれで悔しい」銅メダルにあと一歩届かず涙…3位決定戦で一本負け 女子4階級メダルなし

スポニチアネックス / 2024年8月2日 1時21分

女子78キロ級3位決定戦に敗れ、悔しそうな表情で畳を下りる高山(ロイター)

 ◇パリ五輪第7日 柔道(2024年8月1日 シャンドマルス・アリーナ)

 女子78キロの高山莉加(29、三井住友海上)が1日、3位決定戦でパトリシア・サンパイオ(25、スペイン)に敗れ、初五輪でのメダル獲得にあと一歩届かなかった。

 無念の準々決勝敗戦から気持ちを切り替えた高山の敗者復活戦は鮮やかな大腰での一本勝ち。ようやく高山らしい気合あふれる表情でを見せ、「よっしゃーっ!」と雄叫びも上げた。悔しさをバネにたどり着いた銅メダルマッチ。しかし、勝利を、銅メダルをつかむことはできなかった。

 序盤から攻めの姿勢を見せるサンパイオに、1分10秒、大外刈りで技ありを奪われる。何とか逆転しようと何度も寝技に持ち込もうとするもつかみ切れず。そして3分5秒、背負い落としで技ありを奪われ合わせ技一本で敗れた。

 畳を下り涙が止まらなかった。「準々決勝で負けて凄い悔しくていろんな気持ちがあったが、観客席に日本の国旗がたくさんあって、ここで負けちゃいけない、諦めちゃいけないと思って戦ったが、結果がこれで悔しい」

 31歳で初五輪を迎えた48キロ級の角田夏実と同じく、29歳での初五輪は遅咲きと言っていい。高校卒業後の13年4月、女子実業団屈指の名門、三井住友海上入り。当初は「私にはほど遠い、夢の話」と五輪出場に現実味はなかったが、1年後輩で48キロ級の近藤亜美が16年リオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得すると、「おめでとうより、悔しい思いの方が強かった」と自分の中に宿る勝負根性に気づいた。

 勝ち切れない試合が多く、東京五輪代表は鹿児島南高の先輩に当たる浜田尚里に代表の座を奪われた。それでも1年、また1年と続け、22年12月のグランドスラム東京大会で優勝。この時点で、まだ代表争いは2番手。翌23年の世界選手権も出場できなかったが、そこから大逆転でパリ行きのチケットをつかみ取った。

 普段はほんわかした雰囲気を漂わせ、天真らんまんな性格。コロナ下で柔道ができず、自分の存在価値に疑問を抱いていた時期に救ってくれたロックバンド「Mrs. GREEN APPLE」が“コロンブス問題”に揺れた時は、「関係ありません!」と一途な愛を貫いた。

 柔道への一途な思いで幾多の困難にも必死に食らい付き、女子屈指の激戦階級に挑んだ高山だったが、初五輪はメダルには届かず。ほろ苦い結末となった。

 ◇高山 莉加(たかやま・りか)1994年(平6)8月27日生まれ、宮崎県出身の29歳。鹿児島南高を経て13年4月から三井住友海上所属。3歳の時に財部柔心館道場で柔道を開始。高校時代は3年でインターハイを制覇。国際大会ではなかなか結果を残せなかったものの、昨年はグランドスラム・タシケント大会を制すなど表彰台に立ち続け、12月にパリ五輪代表に内定。今大会の柔道日本代表で唯一、世界選手権の出場経験がない。

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